ビクセンは、星空撮影時のカメラレンズの結露を防ぐ「レンズヒーター360III」を9月4日に発売する。価格は税別10,000円。

  • レンズヒーター360III

    レンズヒーター360III

2018年発売の「レンズヒーター360II」の後継機種で、ヒーター素材に熱効率の高いカーボンファイバーヒーターを採用(従来はアクティブヒートファブリック)。

省エネ設計により、3W(5V/0.6A)と低消費電力ながらレンズを効率的に保温するという。取付面の温度は、めやすとして気温20度、無風状態で外気温+10度(使用環境により変動する)。USB給電に対応し、容量10,000mAh程度のモバイルバッテリー(別売)であれば約12時間連続で動作するという。

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    装着イメージ。伸縮性のあるスパイラルケーブルを採用している

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    レンズヒーターの有り無しで撮影した写真(イメージ)を比較。山や海、寒冷地の夜間撮影では一年を通してレンズが結露しやすく、レンズヒーターは星空撮影に欠かせない

電源ケーブルの長さは1mで、さらに伸縮性のあるスパイラルケーブル(20~50cm)を採用。撮影中に誤ってケーブルを引っ張ってもカメラなどに強いショックが伝わりにくいとする。電源端子はUSB Type-Cで、モバイルバッテリー側の端子はUSB A。

本体サイズは30×600mm(幅×長さ)の細長い形状で、巻き付けやすい帯状デザイン。カメラのレンズや天体望遠鏡フードなど、直径約100mm以下のレンズに対応する。フェルト素材のような柔らかい面ファスナーを採用し、ソフトな粘着により着脱時のベリベリ音もなく、途中で着脱しても構図ズレへの影響を最小限に抑えるという。

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    巻き付けやすい帯状デザイン