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【この記事のエキスパート】
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子
武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。
音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。
現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。
サックスの音色を左右する「リード」。サックスの種類やリードの硬さ、素材、音楽のジャンルに合わせて選ぶのがポイントです。ここでは、サックス用リードを選ぶ際のポイントと、おすすめの商品をご紹介します。自分の用途に合うサックス用リードを見つけてください。
サックス用リードの選び方
ここからは、ピアノ講師で元大手楽器メーカー勤務の山野辺祥子さんにお話をうかがい、サックス用リードを選ぶときのポイントをご紹介していきます。
「ファイルドカット」と「アンファイルドカット」
サックス用リードの種類
サックス用リードは「ファイルドカット」と「アンファイルドカット」の2種類に分けられます。サックス用リードは、音色とどのような音楽を演奏するかによって種類を選ぶのがポイントです。ここでは、サックス用のリードの種類とそれぞれの特徴についてご紹介します。
クラシック演奏向き
ファイルドカット
D'Addario(ダダリオ) WOODWINDS『レゼルヴ アルトサクソフォン 3(ODJR1030)』
ファイルドカットはリードの根元部分を削ったタイプで、音の立ち上がりが早く明るい音色が奏でられます。そのため、クラシック演奏向きのリードといえるでしょう。
ジャズ演奏向き
アンファイルドカット
Vandoren(バンドーレン)ジャバ『テナーサクソフォンリード 2.5(SR2725)』
アンファイルドカットはリードの根元を削っていないタイプです。落ち着いた音色を出すことができ、ジャズ演奏に向いている種類といえます。
ソプラニーノ・ソプラノ・アルト・テナー・バリトン・バス
サックスの種類に合ったサイズを選ぶ
現在主流となっているサックスの種類は、音域が高い順からソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バスの6つです。発明された当初は14種類ものサックスが存在していましたが、現在はおもに上記6つが演奏で用いられています。
サックスの種類によって適するリードの大きさが異なるため、自分が使っている(購入する予定の)サックスに合わせて選ぶ必要があります。
硬さは1〜5段階
リードの硬さを確認する
次はリードの硬さを確認しましょう。メーカーは硬さが異なるリードを複数展開しています。リードの硬さは1〜5の数字で表されており、数字が低いほどやわらかく高いほど硬いリードです。
やわらかいリードは音が出しやすいですが、息を入れすぎると詰まる傾向にあります。また音が裏返ることも。硬いリードは音が出しづらいですが、音がしっかりと鳴り、ハリのある音を奏でられます。
初心者の場合は「2.5」くらいの硬さからはじめるといいでしょう。
植物性か樹脂製か
リードの素材を確認する
Legere ASG2.50 Alto Saxophone Signature アルト サックス用の樹脂製リード。
リードの素材に使われているケーンという植物は、日本の葦(ヨシ、またはアシと呼ぶ)の仲間です。ケーンは空洞になっていることが特徴で1年かけて成長します。成長したケーンを適度な長さに切り取り、4分割して削ったものがリードです。
ケーンは植物ですのでまったく同じリードを2枚つくることはできません。
最近は樹脂製のリードも普及しています。ケーンのように植物の成長具合や削り方に左右されないため、同じようなコンディションで演奏できることが特徴です。また、耐水性や耐久性が高く水洗いができるため、清潔さをたもつことができます。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)