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【この記事のエキスパート】
自転車整備士:椿 直之

自転車整備士:椿 直之

大手スーパーに4年、ホームセンターに5年勤務した経験を活かし、販売していた商品の特徴や使い方などをご紹介。
現在は独立して自転車店を経営している。
大学のイベントで点検会を開催したり、自転車整備士を目指す方々に向けた研修で講師を務めたりしているため、自転車関連の知識が豊富。
特に年齢別、タイプ別、用途別での自転車の選び方などの紹介に定評がある。


ロードバイクの室内トレーニングに使われる3本ローラー。固定式ローラーよりも乗り方がむずかしい分、バランストレーニングに向いています。ミノウラやエリートといった人気メーカーから、静音モデルや折りたたみ式などが発売されています。ここでは3本ローラーの選び方とおすすめ商品を紹介します。

3本ローラーはどんなアイテム?

3本ローラーとは、前輪部分にひとつ、後輪部分にふたつのローラーがついたローラー台です。後輪部分に固定して使用する固定型ローラーと異なり、ローラーのうえに自転車を乗せて使用します。セッティングの手間が固定型ローラーよりも少なくすぐに使える、より実践的な走りのトレーニングができる、などのメリットがあります。

一方、ローラーに直接自転車を乗せるため、バランスをじょうずに取れないと転倒のおそれがあります。乗り方に慣れるまで少したいへんですが、その分よりリアルなトレーニングが可能です。

自転車整備士・椿 直之さんに聞く
3本ローラーの選び方

自転車整備士・椿 直之さんにお話をうかがい、3本ローラーの選び方のポイントを教えていただきました。負荷調整機能の有無やローラーの特徴をよくチェックすることが大切です。ぜひ3本ローラー選びの参考にしてください。

レベルや予算に応じて負荷調整機能の有無を選ぶ

3本ローラーには、負荷調整機能があるもの、ないものがあります。自分のライディングレベルやトレーニング内容、予算に応じて負荷調整機能の有無を選びましょう。

実践を踏まえて選ぶなら負荷調整機能つき

出典:Amazon

3本ローラーのなかでも、上位モデルには負荷調整機能がついているものが多くなっています。負荷調整機能は、トレーニングの強度を上げられるので、坂道でのスタミナを上げたいときなどに向いています。

すでにレース参加経験がある、ロードバイク歴が長いなど本格的なトレーニングを求めているなら、負荷調整機能のついているものを選びましょう。実践を踏まえたトレーニングにいかせます。

ただし、ペダリングスキルの上達と回転安定、乗車バランスの会得という本来の目的を考えたとき、負荷装置がかえって影響をおよぼすこともあるので、トレーニングの目的に合わせて選びましょう。

初心者なら負荷調整機能の優先度は低め

出典:Amazon

ロードバイクをはじめたばかり、室内のトレーニングをはじめたい、など初心者レベルの場合は、負荷調整機能の有無はそれほど重視しなくても問題ありません。3本ローラーのエントリーモデルにも、負荷調整機能がついていない機種が多くなっています。

ある程度ロードバイクのレベルが上がったときに、負荷調整機能のある上位モデルを選ぶ方法もあります。また、モデルによっては負荷調整機能をあとづけできるものもあります。

ローラーの形状や特徴での選び方

3本ローラーは機種によってローラーの大きさや機能、形状が異なります。重視したいポイントによって、ローラーの形状や特徴に注目して選びましょう。

静音や耐久性のあるローラー

出典:Amazon

3本ローラーで気になるのは左右に揺れるときに発生するスリップ音。上手に乗れれば音は発生しにくいですが、初心者はどうしても揺れが起きてしまいます。室内で使用するときに音が気になるときには、静音仕様の素材や機能などをそなえたローラーを選ぶとよいでしょう。

大きめの径のローラーは乗りやすい反面、高さがあるため人によっては怖いかもしれません。地面に低い細いローラーの方がバランスを崩したときの恐怖は少ないです。また、大きい径のローラーは耐久性が高いメリットもあります。

つづみ型や樽型などローラーの形状をみる

出典:Amazon

自分でバランスを取りながら乗る3本ローラーは、ローラーのうえに乗るだけでもむずかしいです。初心者などで安定性を重視して選びたいなら、つづみ型の3本ローラーを選びましょう。

つづみ型とは、ローラーの両側がせりあがっている3本ローラーです。脱輪しにくいため、安定性が高いのが特徴。初心者や、集中してトレーニングしたいなど安定性重視の人に向いています。

携帯や収納に便利な折りたたみ式も

出典:Amazon

3本ローラーを自宅のほか、屋外や試合前のトレーニングで使いたい、という場合もあります。折りたたみができるものや、コンパクトなサイズにまとめられるものなら、持ち運びにも便利です。

また、自宅で使用するときにもコンパクトになる3本ローラーなら、使っていないときに収納スペースを圧迫せずにしまえるメリットもあります。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)