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【この記事のエキスパート】
ペット専門エディター&ライター:井手 綾子
編集歴は20年以上。
雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。
中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。
室内で犬を飼う際に、フローリングだと滑りやすいので、マットを敷く必要があります。犬用のコルクマットなら犬の爪にしっかりと引っかかるため、滑りにくく足腰の保護にもつながります。コルクは吸湿性があり、手入れしやすいなど機能面も優秀です。そんな犬用コルクマットの選び方を徹底解説。ペット専門エディター&ライター井手綾子さんと編集部が選んだアイテムもご紹介します。
犬用コルクマットはどう選ぶ?
犬にとってフローリングはツルツルしていて滑りやすく、ケガや足腰を痛める原因になります。そのため、マットやカーペットなどを敷いている家庭も多いでしょう。なかでもコルクマットは摩擦に富んだ素材で滑りにくく、掃除もしやすいというメリットがあります。
まずは犬用コルクマットの選び方をチェックしていきましょう。「コスパ重視派」と「長く使いたい派」に分けて、選び方をご紹介します。愛犬にあわせた犬用コルクマットを選ぶために、参考にしてみてくださいね。
A.コスパ重視派
コルクマットは犬がかじったり汚したりして劣化すれば、買い換える必要がある消耗品です。そのためこまめに買い換えても家計が厳しくならないように、値段が高くない、コスパのいいコルクマットを選ぶというのがひとつの手。
具体的にどのようなコルクマットがいいのか、また値が張らないとしてもこだわっておきたいポイントなどについて解説します。
ジョイントタイプが扱いやすい
ひとつひとつが30~45cm角のピースで、パズルのように組み合わせて使うのがジョイントタイプのコルクマットです。組み合わせるのも取り外すのもかんたん。部屋の広さや形に合わせてサイズを調整できるというメリットがあります。
手入れもしやすく、飼い犬が汚してしまったら一部だけ取り外して洗うだけ。ぼろぼろになって使えなくなった部分を換えるだけで済むなど、コスパよく使い続けられるのがジョイントタイプの魅力です。
EVA素材を組み合わせたタイプがベター
コスパがいいのは表面はコルク素材、裏面はEVA(エチレンビニールアセテート)樹脂と2層構造のコルクマットです。
EVA樹脂は水や紫外線に強いなど丈夫。柔軟性やゴム弾性があり、ふかふかとしています。走り回ったり飛び跳ねたりする元気な犬はクッション性があるマットだと足腰を守れます。また厚みがあれば音が響きにくく防音性もあります。
ただし厚みがありすぎるとドアに引っかかり、開けられなくなります。ドア下の隙間や高さをチェックして、引っかからない厚みのコルクマットを手に入れましょう。
大量購入が効率的
コルクマットを買うときは、スペースに必要な分だけではなく、余分に買っておくのが効率的です。劣化すれば交換する必要があり、余分に買っておけば買い足さずに済みます。
また、買っていた商品のシリーズが販売終了になったり規格が変更になり、新品と組み合わせられないといった状況になることもあります。そんな事態を避けるためにも、手に入れやすいコルクマットは大量購入しましょう。
滑らないように部屋全体に敷くように買う
犬の行動範囲に合わせて、コルクマットを敷くスペースをチェックしましょう。とくに走ったり飛び跳ねたりする場所は滑りやすく、ケガや病気にもつながるので、コルクマットを敷くようにしてください。滑らず歩行も安定します。
なるべくペットがいる部屋全体にコルクマットを敷くようにしてスペースを考えて、買うサイズや数を考えるとベターです。
安全性もチェック
値段が高くないコルクマットだとしても、犬がかじって具合が悪くなるのは問題です。体に害のある物質が含まれていないか安全性もチェックしましょう。
たとえば、シックハウス症候群の原因物質は、基準値を下回っていてほしいもの。シックハウス症候群とは、人工建材の化学物質によって体に影響が出ることです。原因物質としては、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどがあります。
また同じく体に影響があるとされている、環境ホルモンが含まれていないことも大切なポイントです。
ペットのために機能性もプラス
コルクマットは通気性がよく、夏はさらっと快適で、冬は暖かいなど一年中過ごしやすい素材です。また布製マットよりも水はけもよく、水吹や水洗いできるなど手入れのしやすさも人気の理由。機能性が高い素材です。
また低コストでありながら、ほかにもうれしい機能を持っているコルクマットもあります。たとえば、耐熱性があってホットカーペットや床暖房に対応できるコルクマットなら、寒い冬でも暖かく過ごせて犬もうれしいでしょう。犬が心地よく過ごせる姿を想像して、機能性もチェックして選びましょう。
合わせて使えるサイドパーツもセットで
ジョイントタイプのコルクマットは、パズルのように端が凸凹になっています。それをまっすぐの直線にするために組み合わせるのがサイドパーツ。ジョイントタイプでも、まるで1枚のマットのように見た目にもスッキリと収まります。
コルクマットをきれいに並べたいという人は、サイドパーツも合わせて買いましょう。別売りもありますが、セットになっているタイプを選べば買い足す必要もありません。
B.長く使いたい派
消耗品と手に入れやすくコスパのいいコルクマットがある一方で、少し値段と品質が高く、手入れや管理がしやすいため、長く使い続けられるコルクマットもあります。同じものを長く使い続ければ、犬にとっても愛着がわくはずです。
高級だからこその魅力や、品質のいいコルクマットを選ぶうえでのポイントも知っておきましょう。
ポルトガル産の品質のよいコルクをチョイス
いいコルクは軽くて弾力性があります。摩擦に富んでいて、断熱・防音姓にすぐれ、水を吸い込みにくく、質感や触り心地もよく、腐りにくいなど機能性もじゅうぶん。不要な水分を含んだコルクは重くてかたいです。
とくに世界的にも多くのコルクを生産しているのがポルトガルです。コルクの成育においていい環境で、ポルトガル産のコルクはとても品質が高いとされています。コルクの森を守るための厳しい法律も定められているほど。いいコルクマットを選びたいなら、ポルトガル産のコルクを選びましょう。
気泡が少ないEVA素材がベター
コルクとEVA素材を組み合わせたコルクマットで、EVA素材の品質を見きわめるポイントがあります。それが「気泡」です。気泡が大きく多く含まれているとクッション性は高いですが、そのぶん圧を受けて沈み込みやすくなります。
逆に気泡が小さく少ないと素材の密度が高く、ほどよく弾力性もあってへたりにくく、耐久性は高くなります。長持ちするコルク+EVA素材のマットを選ぶなら、気泡が少ないEVA素材かどうかもたしかめましょう。
100%コルク素材なら滑りにくい&耐久性がある
EVA素材が含まれていない、コルクのみで作られたマットもあります。より滑りにくいので、足腰が弱くなった老犬に向いています。丈夫なので爪でひっかいても崩れることなく、外観が変化しないというメリットも。水分も吸い取りにくくお手入れもかんたんで、通常のフローリング同様に掃除機や雑巾がけをするだけで完了します。
クッション性はEVA素材よりやや劣りますが、むしろ沈み込みがなく、へたりにくいところがメリットです。コルクのみのマットは耐久性にすぐれているので、長く使えます。
含有物質&機能性チェックも忘れずに
安価なコルクマットと同じく、見きわめポイントは含有物質と機能性です。犬がかじることも考えて、材質にはこだわりましょう。
また機能面としては、暑さや寒さにも対応してくれると、季節問わず犬にとって快適です。摩擦で滑りにくく、衝撃を吸収するなど犬の足もとをサポートするようなものがベター。防水性があれば水拭きや水洗いもでき、さらに抗菌などの機能があれば、清潔さを保って長く使い続けることができます。
長く使えるなら大判マットもあり
耐久性があるコルクマットは、取り替える頻度も少なくなります。こまめに買い換える機会も少ないので、大きめサイズを買ってもいいでしょう。ジョイントタイプは30cmのものが多くコンパクトなので、それ以上のサイズを選ぶのもありです。
またジョイントタイプではなく、ラグやカーペットのような大判のコルクマットもあります。床に敷き詰めるときに広げるだけで作業が完了して手間が少ないというメリットもあります。
ペット専門エディター&ライターより
コルクマットは厚みもチェックして
【エキスパートのコメント】
コルクマットの特徴は、カーペットのようにホコリやダニがなく、夏涼しく冬温かいこと。犬だけでなく赤ちゃんにもおすすめのやさしい素材です。
ジョイントタイプは取り替えできて利便性が高いです。床に敷くため、厚みによる段差が気になることがあります。シニアの子や足腰に持病がある子は、段差につまずくことがあるかもしれません。コルクマットを選ぶときには厚さもチェックしてください。