NTTテクノクロスと、「特務機関NERV 防災アプリ」を手がけるゲヒルンは、デジタルサイネージサービス「ひかりサイネージ」と「防災情報配信システム」を連携させ、最適な防災情報を迅速にデジタルサイネージに配信する新サービスを11月下旬より提供する。

  • ひかりサイネージ 防災情報配信サービス

    ひかりサイネージ 防災情報配信サービスの利用イメージ

NTTテクノクロスが提供する「ひかりサイネージ」(1台あたり税別3,600円/月)と新サービスを契約することで、災害発生時や気象警報発表時に、デジタルサイネージの設置場所に応じた防災情報を表示できるようになる。交通機関や観光地のほか、従業員の防災対策としてオフィスや工場などへの設置にも適するという。サービスの価格(税別)は、サイネージ端末1台あたり月額2,000円を予定。既存ユーザーの追加契約もできる。

  • ひかりサイネージ 防災情報配信サービス

表示コンテンツには、「特務機関NERV 防災アプリ」と同じくシンプルで視認性が高い文字フォント「AXIS Font(アクシスフォント)」を採用。色覚に異常を持つ人でも見やすい配色にするなどアクセシビリティを重視したほか、地図を使って対象地域を表示し、危険度に応じて色分けを行うことで、訪日外国人にも認識しやすくしたという。

  • ひかりサイネージ 防災情報配信サービス

    気象特別警報のイメージ

  • ひかりサイネージ 防災情報配信サービス

    地震情報のイメージ

  • ひかりサイネージ 防災情報配信サービス

    津波情報のイメージ

テンプレートを利用したオリジナルコンテンツの配信も可能で、用途に応じて防災情報と一緒に最寄りの避難所や多言語での案内を表示するといったことも可能。また、サイネージ端末ごとにコンテンツを指定できるため、設置場所からの避難経路などを表示可能だという。

  • ひかりサイネージ 防災情報配信サービス

    フルHD縦置きディスプレイ向けテンプレートを利用したコンテンツのイメージ

「特務機関NERV 防災アプリ」は、2011年の東日本大震災以降、休むことなく防災情報を発信しているTwitterアカウント「特務機関NERV」(@UN_NERV)の運営元、ゲヒルンが開発。iOS/Android版が提供されており、無料で利用可能。

地震・津波・噴火・特別警報の速報や、洪水、土砂災害といった防災気象情報を、利用者の現在地や登録地点に基づき最適化して配信する。提供する防災気象情報は、気象業務支援センター(気象庁本庁舎および大阪管区気象台内)と接続した専用線からダイレクトに受け取ることで情報の信頼性を担保している。