女優の木村文乃が、10月スタートのテレビ朝日系ドラマ『七人の秘書』(毎週木曜 21:00~)で主演を務めることが25日、明らかになった。
このドラマでは、リーダー不在の日本社会の裏で暗躍する“影の軍団”を描いていく作品。“影の軍団”の正体は、銀行や警視庁、大学病院、都庁のトップに仕えて組織に溶け込み、目立たぬことを極意とする名もなき「秘書」たちだ。
表の仕事を忠実に務める一方、裏で密かに集められた彼女たちが副業として請け負うのは「人助け」。理不尽な目に遭う社会の弱者を救い出すべく、ずば抜けたスキルや膨大な極秘情報とネットワークを駆使し、見事なまでに“裏仕事”をこなす。
銀行の常務秘書を務める主人公・望月千代を演じる木村は、本作がテレビ朝日の連続ドラマ初主演。他のメンバーでは、広瀬アリスが千代と同じ銀行で働くおっとりした頭取秘書・照井七菜を、菜々緒が警視庁の警務部長秘書・長谷不二子を演じる。
また、映画『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いたシム・ウンギョンが大学病院の病院長秘書・朴四朗役、大島優子がホテルオーナーの令嬢でありながら都知事の秘書を務める風間三和役に決定した。
さらに、室井滋が秘書たちとともに悪を斬る家政婦・鰐淵五月を、江口洋介が秘書軍団が夜な夜な集うラーメン店の店主で、彼女たちの裏稼業の元締め・萬敬太郎を演じる。
そして、『ドクターX~外科医・大門未知子~』シリーズなどを生み出してきた中園ミホ氏が脚本を担当する。
出演者のコメントは以下の通り。
■木村文乃
中園ミホさん脚本&内山聖子エグゼクティブプロデューサーという、言わずもがなの最強コンビとお仕事をさせていただけるなんてと、感謝と興奮と緊張でわくわくしています。守秘義務を守り通し、リクエストに忠実に動き、仕事終わりのご褒美もたまに。完璧な仕事をこなす秘書という仕事の表と裏の顔を、素敵かつ力強いキャストの皆さんと個性豊かにお見せしていけるよう、にぎやかに一致団結して頑張ります!
■広瀬アリス
秘書というと影で人を支えるイメージですが、今回は主役。そして、秘書だからこそできることがたくさんあるところに面白さを感じました。女性たちがテキパキとかっこよく悪を裁く姿を早く見てみたいです。私が演じる照井七菜はとても不器用で純粋な子です。同じ秘書でもこれだけ違うのか、と(笑)。登場する秘書みんなに個性があるので、現場で会話のやりとり(お芝居)をしたら楽しいだろうなとワクワクしています。視聴者の方と同じ目線に立つことができる役だと思っているので、大事に演じたいです。
■菜々緒
才能をもつ7人が集い、それぞれが手腕を振るってカバーし合いながら華麗にミッションをこなしていくところが面白いと思いました。テンポよく、見た後に爽快な気分になれる作品だと感じました。私が演じる不二子は、警察組織という男社会の中で、男性以上に努力したが性差別の壁を越えられずに挫折し、「強くなりたい。本当は男に生まれればよかった」と思っている女性。私もそういう思いを抱えてきたことがあるので、ジェンダーレスな時代だからこそ、不二子のような女性、人間を通して、少しでも何か伝えていけるものがあればうれしいな、と思っています。
■シム・ウンギョン
企画書を頂いたときに、この7人はどんな予想外の方法で事件を解決していくのかな、といろいろな妄想が膨らみました。特に同世代の女性たちが、力を合わせてトラブルに立ち向かっていく様子にワクワクしています。日本語以外にもいろいろな宿題を頑張らないといけないのですが、ほかの秘書の方たちと良いチームになれるように、そして、この作品の世界観にきちんと入っていけるように頑張ります。日本では、初めて連ドラに出演するので緊張していますが、キャストの皆さんにお会いするのが本当に楽しみです。あまり緊張しすぎないように、心の準備をしないといけないですね(笑)。
■大島優子
台本を読んで、ストーリーが進むと同時に気持ちが高まっていきました。世界では秘密裏に何かが起きているというのはスリルがあってドキドキしますし、その巧みな活動シーンが毎回の楽しみになりそうです。1話からトレーニングの必要なシーンがある(!?)と伺ったので、心身ともにブラッシュアップしていきたいと思います。表では忠実に、裏では見事な仕事ぶりで誰かのために問題を解決する様が痛快で、今からチームに入れる日が待ち遠しいです。秘書の皆さんに会えるのが楽しみで仕方ありません! チームみんなでこの状況を乗り越え、視聴者の皆さんに楽しんでいただけるよう努めたいと思います。
■室井滋
生き辛い世の中になって行くと誰もが感じる日々の中、悪党らにメスを入れるストーリーが気分良いですね。しかも眉目麗しき秘書たちにやられちゃうのが痛快! 日常のモヤモヤに悩む人々の清涼剤になるに違いないと思います。木村文乃さんや江口洋介さんら皆さんとご一緒できるのも楽しみです。私は、過去の重たい秘密を抱え、一線から退いた女性を演じます。酸いも甘いも噛み分けた熟年女性の鋭い知恵や、時にはその哀しさをコミカルに表現できたらと思います。家政婦としての力量も出さねばならないので、今は日々“掃除・洗濯・料理”に励んでいますよ(お陰で我が家はピカピカ!)。
■江口洋介
理不尽なこの現代社会に立ち向かい、裏からあらゆる手を使い社会を動かしていく、秘書軍団の元締めであり、影の仕事人・萬敬太郎を演じます。ラーメン屋店主でありながら司法書士の肩書きを持ち、秘書たち女性軍を、逆紅一点でまとめます。生き抜いていくのに大変な時代だからこそ、楽しく爽快な裏稼業ドラマをスタッフ、キャストワンチームで皆さんにお届けできるよう、撮影に入るのが今から楽しみです。