女優の片瀬那奈が、10月9日にスタートするテレビ朝日系新ドラマ『24 JAPAN』(毎週金曜 23:15~ ※一部地域除く)で、“謎の美女”役を演じることが24日、明らかになった。
世界的大ヒットシリーズ『24』オリジナル版のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”誕生への期待が高まる総選挙当日の24時間を克明に描写する同作。唐沢寿明が日本版ジャック・バウアー=獅堂現馬を演じる。
片瀬が演じる氷川七々美は、東京へ向かう飛行機の中に姿を現し、色気と大胆不敵さで物語をかき乱す“要注意人物”。数々の修羅場をくぐり抜けてきた現馬すらも動揺させ、冒頭から物語を激震させる。
そんな中、総選挙当日を迎えた、日本初の女性総理候補・朝倉麗(仲間由紀恵)の周辺でうごめくのが、でんでん演じる闇の情報屋・上州。彼は麗から、政治生命と家族を脅かす裏情報をもみ消すように依頼される。
また、暗殺計画阻止の極秘任務と同時に、現馬が直面するのが娘・獅堂美有(桜田ひより)の誘拐事件。神尾佑演じる函崎要吾は、美有とともに夜遊びに出掛けた娘・函崎寿々(柳美稀)を心配し、現馬の妻・獅堂六花(木村多江)と行動をともにする。
さらに、高橋和也が正体不明の男・神林民三を、前川泰之が機内で七々美と急接近する国際的なカメラマン・皆川恒彦を演じるほか、上杉柊平と犬飼貴丈が寿々の夜遊び仲間を演じる。
そして、『24 JAPAN』では地上波放送だけにとどまらず、「ABEMA」と「TELASA」の2つのプラットフォームで全話見逃し配信する。地上波放送では見られないオリジナルストーリーを含んだ配信スペシャル版での独占配信となる。
片瀬、でんでん、上杉、犬飼、柳のコメントは以下の通り。
■片瀬那奈
オリジナル版の『24』は日本でも大旋風を起こし、私の周りは全員見ているという状態でした。でも、私は当時ちょっと天の邪鬼で、すごく気になっていたにもかかわらず「こんなに流行っているなんて…出遅れた!」と思って、見たことがなかったんです(笑)。
今回、日本版への出演が決まったのを機に見たら、19年前の作品とは思えないほど、色あせない作品で…! 海外ドラマの流行の先駆けとなった作品ならではの醍醐味があるドラマだな、と感じました。こんなに素晴らしいドラマに関われるなんて、非常に光栄で、純粋にうれしかったです!
実は、日本版のジャック・バウアーは誰だろう…と想像したときに、真っ先に浮かんだのが唐沢寿明さんでした。唐沢さんはどの作品でも役作りが完璧で、本番ギリギリまで楽しいお話をされるような余裕もある方。唐沢さんとご一緒する現場は、楽しさの中に緊張感もあるので、とても刺激的なんです。でも、今回は残念ながら、現場ではお会いできなさそうで…。もっと近くで唐沢さんを見たかったです!
私が演じる七々美は物語の冒頭から“スゴいことをやってのける人”なので、芝居でもなかなかできないような貴重な経験がいっぱいできますし、ワクワクしています。演じているときは「見てろよ!」という気持ちで、とにかく唐沢さんがキーッとなるような芝居を心がけています(笑)。「これはもう、一生のうちに2度とできない役かもしれない!」とかみ締めながら、日々演じています。
■でんでん
オファーを受けたときは、世界的な人気シリーズの日本版に参加できて、うれしいなと思いました。ただ、情報屋の役ということで、自分の周りにモデルがいないんですよ。
それで、困ったなぁ…と。相手のことは知ってるんだけど、自分のことは誰も知らない“謎の人間”を演じるにはどうしたらいいのかなぁ…と考えながら、ぼちぼち演じています。あまりしゃべると、謎じゃなくなるので、役の話はこのへんで(笑)。とにかく今回はコロナ騒動の影響で、実際の撮影に入るまでに稽古する時間がたくさんあったので、今まで出た作品の中で回数的にはベスト3に入るくらい、ひとりで歩きながら稽古しました。おかげでセリフが自分の体の中に染み込んでいるので、演じていても楽しいですね。
唐沢寿明さんとは以前、他局のドラマでご一緒したことがあるんですよ。そのときにいい人だなぁと思いましてね。 『24 JAPAN』の主人公を唐沢さんが演じると聞いて「よく見つけたな!」と。人が良くて、正義感があり、家族思いで…もうピッタリだと思いましたね! どうやって決めたのか気になりました。
今回は仲間由紀恵さんとの絡みが多いんですけど、彼女と久々に再共演して「迫力がある女性だなぁ」と、以前は感じたことのなかった第一印象を持ちました。今までにない女性の迫力でしたね! 体全体からグッと出る圧みたいなものを感じて、「すごいなぁ。素晴らしい女性だなぁ!」と思いました。今後の撮影も楽しみです。
■上杉柊平
『24 JAPAN』への出演が決まってから、オリジナル版の『24』を全部見ました。それ以前も深夜の再放送などをポイントでは見ていましたし、“海外ドラマの流行の先駆け的作品”という印象が強かったので、日本版が制作されると聞いたときはビックリしました。なにせオリジナルの『24』は銃社会がベースになっているし、描かれている家族の関係にしても、すごくアメリカ的なドラマだなという印象だったので「日本版はどんな感じになるんだろう!?」と、とても興味が湧きました。
僕たちが出演するシーンは、第1話から急展開して、その後ずっと緊迫感が続いていきます。でも、舞台裏ではみんな和気あいあいとしていて、ほかの3人が僕だけしてないゲームの話をして、勧めてくれたりしています(笑)。撮影現場はすごく楽しいです。
■犬飼貴丈
小学生の頃にずっと、母親と一緒にオリジナル版の『24』にハマって、全シリーズを見ていたんです。『24』は誰もが知っているドラマですし、自分も日本版に出演できると聞いたときは、真っ先に「日本でやるんだ!」って驚きました。しかもそのとき、僕は勝手にCTU(テロ対策ユニット)のメンバーを演じるつもりになっていたんですよ。それで「おっ、誰だ?」とワクワクしながら話を聞いたら、CTUのメンバーじゃなくて「アイツじゃん(笑)」と。でも、うれしかったですね!
実はクランクインの日からいきなり、柳美稀さん演じる寿々とのベッドシーンの撮影だったんです。気まずかったですね(笑)。僕らのシーンは全編を通して、シリアスな雰囲気が続くので、演じているときはヘビーなんです。でも、撮影合間はみんなとっても明るい! おかげで何とか心のバランスを保ちながら、撮影に臨めています。
■柳美稀
オリジナル版の『24』はもちろん見たことがありました。私が見ていたのは要所要所で、フルで見たことはなかったんですけど、そんな中でも「CTU(テロ対策ユニット)がカッコいいなぁ!」と思っていました。なので、今回の日本版でもCTUのセットの中でお芝居をしたかったんですけど、私が演じる寿々のストーリーは全然違う場所で進んでいくので叶わず…。今度セットだけ見学しに行こうと思います(笑)。
私たちのシーンには銃を構えたりするような『24』感はないんですけど、別の緊張感があるんです。特に、寿々は「ホントやめてほしい!」と思うくらい(笑)、ずっと追い詰められるんですよ。しかも、撮影初日から犬飼さんとベッドシーンを撮影することになって…! ベッドシーンに挑戦するのは初めてだったので、ちょっと照れました。でも、撮影合間はみんなでゲームの話で盛り上がるなど、とても仲がよくて楽しいです!