女優の白石聖が主演する東海テレビ・フジテレビ系ドラマ『恐怖新聞』(29日スタート、毎週土曜23:40~)のポスタービジュアルが24日、公開された。

  • 『恐怖新聞』ポスタービジュアル=東海テレビ提供

未来に起こる災厄を予言し、読むたびに寿命が100日縮むという恐怖新聞が届くようになった女子大生・詩弦(白石)の、死と隣り合わせの悪夢を描く同ドラマ。ポスタービジュアルは、白石の顔や体に御経のようにまとわりつく新聞の文字、その脇に、目を見開いて驚く佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS from EXILE TRIBE)と、もの悲しげな黒木瞳の顔が配置されている。

全体がモノトーンのなか、まるで鮮血で書いたようなドラマのタイトルと、何か言いたげな白石の唇だけが赤く、ドラマの世界観を表現した。

ポスター撮影日、早朝からドラマの撮影をしていた白石がスタジオに現れたのは22時過ぎ。梅雨明け前、ロケだったこの日は雨に泣かされ、予定より2時間押した。疲れているはずなのにそれをおくびにも出さず、企画意図を聞くと次々とポーズを決めていく。片手にしたり両手にしたり、手を置く位置や顔や体の向きを少しずつ変え、さまざまバージョンを撮っていった。

この長い髪は、ウィッグ。ヘアメイクスタッフによると、今回の白石の髪色に合わせて染めた人毛のエクステだという。モニターで写真を見た白石は「髪の毛が長いと自分じゃないみたい」と言い、文字をマッピングする前の、化粧品の広告のようなビューティー写真に「オシャレになっちゃう問題」と笑った。

最後4枚まで絞られた写真に対し「私もこのなかだったらどれを選んでもらっても満足。どんな感じになるのか楽しみにしています」と笑顔でスタジオを去って行った。

クランクインは7月中旬、京都の御室仁和寺駅で。全スタッフがマスク着用の中、白石はフェイスガード姿で登場し、拍手で迎えるスタッフに「よろしくお願いします」と全方向に何度も頭を下げていった。

あいさつを終えた白石に、中田秀夫監督が演出をつけていく。ファーストシーンは電車に乗ってきた詩弦が駅ホームに降り立つ場面だ。中田監督が「ここのテーマとしては…」と身振り手振りで説明し、自ら歩いて見せたりしながら白石に動きをつけていく。駅では電車を止めることなく撮影しているため、時折「カンカン…」という踏切の警報音がする。白石は、中田監督が発する言葉を一言も逃さぬようにと真剣に耳を傾け、電車の発着時間がある中でも集中して演技をしていた。

続いて詩弦の実家の撮影。すでに母・歌子役の黒木と、父・蔵之介役の横田栄司らがスタンバイする中、白石が合流した。詩弦は一人暮らしの際にケンカして以来、父と仲違いしていたが、恐怖新聞に父の死を予言されたため、それを止めようと久しぶりに実家を訪れた、という設定だ。

中田組常連の黒木は、ほどよい緊張感と安心感のなか現場を楽しんでいる様子。詩弦の恋人・勇介を演じる佐藤は、かなり明るい茶髪姿で1人でクランクインを迎えたが、「台本に“茶髪でピアス”とあったので自分なりにイメージした髪色にして写真で伝え、その上で実際(スタッフに)お会いしたら、今のままでいいよ!とすんなり受け入れてもらえました。基本的にはいつも明るめの髪色だけど、ここ最近は映画の関係上、真っ黒にしていたので久々に明るくして気分が晴れていますね」と笑顔で語っていた。