リクルート住まいカンパニーは8月20日、「首都圏新築マンション契約者動向調査」の結果を発表した。調査は2019年1月~12月、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)新築分譲マンション購入契約者を対象にWebと郵送調査を併用して行われた。集計数は4,931件、うちシニアカップル世帯(世帯主年齢50歳以上の夫婦のみ世帯)256件。
調査によると、シニアカップルの世帯主平均年齢は61.9歳。世帯主の雇用形態は「正社員」(45%)が最も多く、有職率は73%。また、34%が共働きをしているという。
シニアカップル世帯の総年収を調べたところ、「1,200万円以上」(29.3%)が最も多く、次いで「400~600万円未満」「600~800万円未満」(ともに15.2%)と続き、平均で1,175万円となった。
続いて、シニアカップルの住まいについて調査した結果、約75%が「2回以上」住まいを取得していることが明らかに。購入前の住居は、「自己所有マンション」(34%)が最も多く、次いで「自己所有一戸建て」(28%)、「賃貸住宅」(23%)と続いた。
また、購入物件の所在地は、3割程度が「東京23区」(31.6%)という結果に。裏を返せば、7割近くが東京23区以外を選択しており、その内訳は、多い順に「神奈川県」(33.2%)、「埼玉県」(17.6%)、「千葉県」(10.2%)、「東京都下」(7.4%)となった。
購入価格については、「6,000万円以上」(37.1%)や「5,000~6,000万円未満」(29.7%)が多く、平均で5,982万円という結果に。自己資金比率は、平均69%だった。
住まいを購入する理由を聞くと、「老後の安心」(35.2%)、「生活に便利なところ」(34.4%)、「交通利便性」(25.8%)、「新しい家」(22.3%)を求めて購入する人が多く、また、購入する際に重視することとしては、「価格」86.4(%)、「最寄駅からの時間」(81.2%)、「住戸の向き」(64.4%)、「住戸の広さ」(63.6%)が上位に並んだ。
最後に、具体的に検討した住宅の種別を教えてもらったところ、「新築マンション」(95.7%)が圧倒的に多く、次いで「中古マンション」(43.8%)という結果に。また、首都圏で新築マンションを購入したシニアカップルの84%が、「集合住宅のみ」を検討していることがわかった。