「ジャケ・ドロー」はスイスの高級時計ブランド。今回、スウォッチ・グループジャパンの銀座「ニコラス・G・ハイエックセンター」にて、ジャケ・ドローを代表するコレクション「グランセコンド」を中心とした新作の発表会を開催。その中から特に印象に残ったモデルをご紹介する(記載の価格はすべて税別、価格と発売時期はすべて予定)。
グランセコンド スケルトン
ケース径を41mmと小振りしたことで一気に着けやすくなり、スケルトンウォッチファンの注目を集めた「グランセコンド スケルトン」。2020年はレッドゴールドケースとプラズマセラミックケースの2モデルをラインナップ。
ムーブメントは自動巻きでパワーリザーブは68時間。ムーブメントを構成するブリッジだけを残したスケルトンデザインに加え、ムーブメントがより見えるようにダイヤルは透明に、ケースバックからのぞくローターはオープンハート化。そのせいで秒針は一見すると見にくいが、光の当たり方によって明瞭に見えるという、スケルトンウォッチの意を汲んだ遊びのあるデザインとなっている。
プラズマセラミックモデルは、ホワイトセラミックに2万℃まで熱した超高温ガスを吹き付けてプラズマ加工を施している。ヘアラインとポリッシュを使い分けたケース側面も見どころだ。
レッドゴールドモデルはワニ革のレザーストラップ、プラズマセラミックモデルはファブリックのストラップが付属。なお、プラズマセラミックモデルのケース径は41.5mmとなっている。価格は、レッドゴールドモデルが366万円、プラズマセラミックモデルは257万円。ともに発売中。
グランセコンド カンティエーム(41mm)
「8の字」のダイヤル配置が特徴的なグランセコンド カンティエームが、現行の43mmというケースサイズから新たに41mmサイズになって登場。といっても、単純なダウンサイジングではない。
ケース厚は1.3mm薄くなり、ローターは自動巻きムーブメントの美しさを堪能できるオープンハート仕様に。ダイヤル6時位置のデイト表示を飾るリングも、装飾性を高めて華やかさと視認性を同時に向上させている。ルックスの美しさとスリムなケースはユニセックスでの使用にも最適だ。
ラインナップは、ケースがレッドゴールドのモデルが4種、ステンレススチールのモデルが5種。レッドゴールドはダイヤルがアイボリーエナメル、ダークブルーエナメル、バーガンディエナメル、アントラサイトエナメルだ。
ステンレススチールは、マットブラック、サンドブラスト仕上げのチタニウムグレー、同じくサンドブラストのシルバー、シルバー、アントラサイト サンレイサテンブラッシュとなる。
ベルトは、それぞれのダイヤル色にマッチするワニ革のレザーストラップ、またはベルベット調のカーフレザーが付属。価格はレッドゴールドケースモデルが217万円、ステンレススチールケースモデルが103万円(シルバーダイヤルのみ100万円)。すべて発売中。
グランセコンド オフセンター クロノグラフ(43mm)
代々のグランセコンドが忠実に守り続ける「8の字」のモチーフを現代的に解釈し、より美しいクロノグラフのスタイルを追求した「グランセコンド オフセンター クロノグラフ」。古来から神秘的な力を持つと伝えられる鉱物「オニキス」を採用した漆黒のダイヤルは、2つのインダイヤルの背景に広がる宇宙をイメージさせる。
ちなみに、センターのクロノグラフ針と30分積算計の針のエンド部分にデザインされた〇と●の飾りは、それぞれ新月と満月を表現しているという。ケースの美しさを損なわないよう、できる限りボタン類を増やさず、日時調整からクロノグラフ操作までをひとつのりゅうずで完結させるアイディアも秀逸だ。
ケースはステンレススチール製で、ベルトはブラックのワニ革ストラップが付属。価格は229万円で、発売は7月以降。
このほか、オニキスの代わりにブラックジェイド(黒ヒスイ)を採用し、ダイヤルからジャケ・ドローのロゴ以外の文字や目盛りを除去した世界で88本の限定モデルも発売されている。こちらのケースはローズゴールド製で、価格は282万円。