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【この記事のエキスパート】
ピアノ講師・元大手楽器メーカー勤務:山野辺 祥子
武蔵野音楽大学出身。卒業後某大手楽器メーカーの法人部に入社。
音楽教室の運営や講師指導のサポート、店舗接客、楽器セッティングなどを担当するイベントクルーとして全国を飛び回る。また、出版部に在勤中は楽譜校正、楽譜情報誌編集の経験も。
現在はピアノ講師のかたわらフリーランスライター、校正者として活動中。プライベートでは3児の母。
クラシックギターは複数の弦を同時に弾くことが多いため指で演奏するのが一般的ですが、「ピックがあったほうが弾きやすい」という人もいるでしょう。この記事では、おすすめのクラシックギター用ピックとその選び方についてご紹介。記事の後半には、通販サイトの最新人気ランキングもあります。
クラシックギターの演奏、ピックで演奏してもいい?
クラシックギターはピックを使って演奏しても支障ありません。ピックを使ったクラシックギターの演奏を好むギタリストも数多くいます。
クラシックギターはもともとソロ用の楽器としてメロディ・伴奏を同時に演奏することが想定され、複数の弦を押さえる必要から指で演奏することが前提とされてきました。またクラシックギターの弦はナイロンでやわからく、ピックを使って弾くと弦を痛めてしまう可能性があることから敬遠されていました。
ただしクラシックギターの弦を痛めない素材で、なおかつ演奏上、指が足りないなどの不都合がなければ、ピックを使って演奏しても支障はありません。ピックを使ってクラッシクギターを弾くと、音色がクリアな印象になります。
素材・硬さや厚みなど
クラシックギター用ピックの選び方
ピックを使ってクラシックギターを演奏する場合、やわらかい弦をキズつけないピックを選ぶことが前提となりますが、ピックによって出る音のニュアンスが変わります。クラシックギターにはどのようなピックを選べばよいのか、そのポイントをチェックしていきましょう。
素材で選ぶ
ピックを選ぶときにまず多くの人がチェックするのがピックの素材です。ピックの素材にはさまざまな種類があり、素材の違いによってアタックがしやすい、クリアな音が出るなどの特徴があります。代表的なピックの素材をご紹介します。
ほどよい硬さのセルロイド製
Gibson ピック ティアドロップ MEDIUM-BLK ×10枚セット
世界で人工的に合成されたプラスチック素材、セルロイド製のピックはほどよい硬さとしなやかさで、多くのギタリストに人気の定番素材です。セルロイド製のピックはまろやかな音を奏で音のニュアンスが出やすいので、強弱がつけやすいことが特徴です。どのピックがよいか迷ったら、はじめのピックにはセルロイド製を選ぶとよいでしょう。
ただし、セルロイドは燃えやすいため、タバコなどの火に注意しましょう。
やわらかくやさしい音を奏でるナイロン製
GRAVITYピック(BigMiniグラビティーピックGCLB4P 4.0
クラシックギターのやわらかい弦にも摩擦が少なく、やわらかさがポイントのナイロン製ピック。やわらかいナイロン製のピックは丸みのあるやさしい音を奏でるので、クリーントーンによく合い、アコースティックギターでもよく使われます。
手でぐにゃっとかんたんに曲げられるほどやわらかく、指での演奏に近い弾き心地です。
天然素材で心地よい音を出すべっこう製
Greco グレコ / ギターピック 本鼈甲 ベッコウ トライアングル大 (厚さ 0.8mm) [ TRL 0.8 ]
ウミガメの甲羅を使った貴重な天然素材のべっこう製ピックは、高級品として知られています。天然素材ということで弾性・硬さは爪に近く、使っていくほどに手にもなじみやすいことが特徴です。
プラスチックなどの人工的な素材では出すことができない、やさしいニュアンスの音を出すことができます。また手汗をかいても滑りにくいこともポイントです。
べっこうに似た素材感のウルテム製
Jim Dunlop Ultex Standard Pick 12枚セット 1.00mm アルテックス シャープ ピック & Musent Custom Players Pick 付き | 433B100-ULT-12P
べっこうに似た素材感の人工素材ウルテムは、人工的な素材のなかで「人間の爪に近い」といわれており、適度なやわらかさとしなやかさで人気の素材です。自分の爪で弾いているようなナチュラルな響きと素早い音の立ち上がりが特徴で、ウルテム製のピックを一度使うと「手放せない」という人も多くいます。
べっこう同様マットで滑りにくい素材のため、汗をかいても演奏に支障がありません。
ナイロン弦と相性がよい極厚タイプのアクリル製
GRAVITYピック(STD)グラビティーピックGCLS6PM 6.0
水槽などに使用されている固めの素材であるアクリル製ピックは一見クラシックギターの弦には合わないと思われがちですが、アクリル製ピックに多いぶ厚いピックは、クラシックギター特有のあたたかみのある音の表現にぴったりです。
アクリル製ピックのなかには6mmや1cmという厚さのものがあり、このような極厚ピックを使うことでアタック感が強く、あたたかいニュアンスで音量が出やすい、という特徴があります。
硬さや厚みは爪を基準に
BestSounds ギターピック18枚セット それぞれ厚さ カラフル 初心者用 ティアドロップピック guitar pick
基本的にクラシックギターのピックは、爪の硬さを目安にするとよいでしょう。ふだんエレキやアコースティックギターなど硬い弦のギターをピックを使って演奏している人が、同じピックでやわらかいクラシックギターの弦を弾くと、弦を痛めてしまうこともあるので注意が必要です。
硬いピックには注意が必要ですが、やわらかさに制限はありません。弾きにくくなければ、マンドリン用のソフトなピックなども使えます。
指に装着するフィンガーピックやサムピックもおすすめ
Phoenix『フィンガーピック Lサイズ 3個セット(B00QPVS4BA)』
指に装着して使用するフィンガーピックやサムピックは、フィンガーピッキングに近い感覚で使うことができます。フィンガーピックは親指以外の指に、サムピックはその名のとおり親指(英語でサム)に装着します。
爪が伸ばせない、爪が弱い方にはもちろん、自分の指や爪では弾きにくいストロークなどをらくにしてくれるので、感情的に強弱をつけて演奏したい場合などにもおすすめです。
求める音を出すために、ピック同様弦もチェック
クラシックギターの音や弾きやすさにこだわるのであれば、ピック同様弦選びも重要です。ピックと弦の相性もありますが、「これが正解」というものはなく試してみてわかることが多いので、実際に自分で試していい組み合わせを見つけていきましょう。
クラシックギターの弦に使われるナイロンは、エレキギターなどの金属製の弦とは異なり、柔軟性があるため切れにくく長持ちすると思われがちですが、弦は見た目以上に経年劣化し、音や感触が悪くなります。
目安としては、弦が伸びきってチューニングがほとんど緩まなくなったと感じるくらいになったら弦を変えてみましょう。弦はハリの強さによって3種類あるほか、一般的なナイロン弦以外の弦もあります。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)