女優の橋本愛が、日本テレビ系ドラマ『35歳の少女』(10月スタート、毎週土曜22:00~)に出演することが21日、明らかになった。
不慮の事故により10歳で突然、長い眠りにつき、2020年に25年ぶりに目覚めた“35歳の少女”今村望美(柴咲コウ)の成長物語を描く同作。橋本は、望美の妹・時岡愛美を演じる。 3歳違いの妹で、大手広告代理店の営業部門で働くしっかり者の美人。姉の事故後、家族を取り巻く環境が激変し、「自分は姉の代わりになれない」と自分の存在意義に苦しむようになり、姉の目覚めにも素直に喜べないという役どころだ
遊川和彦氏脚本の連続ドラマには、前作の『同期のサクラ』以来2度目の出演。柴咲と同じ作品に参加するのはドラマ『dele』(18年、テレビ朝日)以来2度目だが、同じシーンでの共演は初めてとなる。
橋本は「35歳の少女、壊れた家族、それぞれの自責。一つの事実にいくつもの事実が発生し、正しさも美しさも隠れて、壊れたものは二度と元には戻らない。闇雲に継ぎ接いで、元の輪郭に整えたとしても、罅(ひび)を無視することはできない。でもきっと、粘り気の強い日々を積み重ねて、煌(きら)めきで覆ったら、いつか金継ぎの器のように、壊れたからこそ美しい、何かに変態できるかな。居た堪れないほど失い壊れゆく人生が無数に散らばる世の中で、再生の美を見せつけられたら」とコメント。
また、「柴咲さん演じる、自分より歳下のお姉ちゃん。どんな心のやり取りが生まれるのか、楽しみです。遊川さんの作品の真ん中にあるのは前回の作品と変わらないな、と思いました。信念とはそういうもの、素晴らしい景色をテレビの向こうに咲かせられるように頑張ります」と意気込んだ。
大平太プロデューサーは「昨年『同期のサクラ』で初めてご一緒しましたが、お芝居に対する真摯(しんし)な姿勢に驚かされました。姉の事故により家族を奪われ、複雑な感情を秘めた難しい役ですが、遊川さんの描く愛美は、とてもぶっ飛んだポップなキャラクターです。それを、橋本さんがどう受け止め、演じるかとても楽しみにしています。また、コウさんとの“姉妹競演”も注目しています」と期待を語っている。