米Zoom Video Communicationsは8月19日 (現地時間)、AmazonのEcho ShowシリーズやFacebookのPortalシリーズ、Googleアシスタント対応のスマートディスプレイが「Zoom for Home」をサポートすることを発表した。
Zoom for Homeは、今年7月にZoomが発表した在宅ワーク向けのZoom対応デバイスを実現するプラットフォームだ。家庭用のビデオ通話端末にはないリモートワーク向けの設計になっており、ユーザーはZoomアカウントでログインするだけで、追加のライセンスを取得することなく、ビジネスに適したビデオ通話環境を整えられる。例えば、アドホックまたはスケジュールされたミーティングを簡単に開始でき、通話、仮想ホワイトボードを通じた共同作業、コンテンツ共有などを行える。7月の発表時点で、対応デバイスは「Zoom for Home-DTEN ME」(8月発売予定)のみだったが、Echo ShowシリーズやGoogleアシスタント対応機種でサポートされることでスマートディスプレイにZoomが一気に浸透することになる。
まず9月に、FacebookがPortal/ Portal Mini / Portal+ で「Zoom on Portal」を利用できるようにする。Zoom for Homeの機能に加えて、Portalではビデオ通話に適したフレーミングになるように自動調整するSmart Camera機能を利用できる。FacebookはZoomの他にもBlueJeans、GoToMeeting、WebexなどもPortalシリーズでサポートする。また、Portalシリーズに続いて「Portal TV」でも様々なビデオ会議アプリを利用できるようにする予定だ。
AmazonのEcho Showシリーズでは、今年後半に米国においてEcho Show 8から「Zoom on Echo Show」をロールアウトする。接続は、デジタルアシスタントのAlexaに「Alexa, join my Zoom meeting」と話しかけて行う。カレンダーをAlexaにリンクしてあれば、予定していたビデオ会議の時間にミーティングIDやパスコードを入力することなく完全ハンズフリーの接続プロセスでビデオ会議に参加できる。
そして年内に「Google Nest Hub Max」を含むGoogleアシスタント対応スマートディスプレイがZoomに対応し、Google MeetとZoomの両方を利用できるようになる。Googleカレンダーと連動し、Googleアシスタントに「Hey Google, join my next meeting」と頼むなど、音声コマンドによるハンズフリーの操作が可能になる。