マイナビは8月19日、「2020年フリーターの意識・就労実態調査」の結果を発表した。調査は7月3日~6日、15~44歳の既卒男性および未婚の既卒女性のうち、パート・アルバイトとして働く就労者1,376名、および希望雇用形態が「アルバイト・パート」である非就労者294名を対象にインターネットで行われた。

  • 就業意向と求職活動について

    就業意向と求職活動について

はじめに、フリーターになったきっかけを聞いたところ、「正社員で働くより楽だから」(24.8%)、「明確な職業を思い描けなかった」(22.1%)、「会社を退職・離職したため」(16.3%)が上位に。

また、非就労のフリーターに就業意向を尋ねると、実に92.8%が「就業意向がある」と回答。しかしながら、そのうち求職活動をしている人は33.1%にとどまり、就業意向があるにもかかわらず求職活動をしていない理由として、「知識・能力に自信がないから」(40.9%)が最も多く、次いで「病気・怪我のために働けないから」(32.4%)と続いた。

  • 現在フリーターが不安に思っていること

    現在フリーターが不安に思っていること

現在不安に思っていることを教えてもらったところ、「金銭・給与面に対する不安」(59.7%)が最も高く、次いで「貯金ができない(少ない)ことへの不安」(49.7%)、「体力・体調面に対する不安」(48.2%)という結果に。また、2019年の前回調査と比べて、「仕事がなくなることへの不安」(28.5%)が5.2pt増加していることから、新型コロナウイルスの影響による休業や事業縮小などが相次ぎ、雇用への不安が増していることが伺えた。

最後に、フリーター(現在パート・アルバイトとして働いている人)の副業実施率を調べたところ、15~24歳(25.1%)、25~34歳(21.2%)、35~44歳(17.2%)と若年層ほど高く、全体では21.3%となった。また、今後の副業意向については53.5%と全世代で半数を上回った。

なお、同調査では非就労者(無職者)も含め「フリーター」としている。