空調機器を手掛けるコロナが、エアコンに精通する同社の開発者による「電気代を抑えてエアコンを利用するコツ」を公開しました。「室内機のフィルターはまめに掃除する」「こまめに電源を入れたり切ったりするのは節電に逆効果」といった基本テクニック以外にも、意外と思わせるテクニックが満載です。
エアコン開発者直伝の節電テクニック、「機器の準備とお手入れ」編は以下の3つです。
- エアフィルターの目詰まりは電気のムダ使いに直結。2週間に1度を目安に掃除する
- カーテンやブラインドを閉めて直射日光をシャットアウト
- 室外機の周辺にモノを置かない、室外機に付いたホコリや落ち葉を掃除する
エアフィルターが目詰まりすると、なんと5~10%も電気をムダ使いすることになるそう。2週間に1度が掃除の目安といい、「毎月1日と15日は掃除デー」といった具合に日にちを決めて掃除するようにしましょう。なお、フィルターを付けない状態でエアコンを運転すると、エアコンの内部にホコリが蓄積し、故障の原因になります。フィルターは必ず装着するようにしましょう。
節電テクニック、「温度設定など使い方」は以下の4つです。
- 室内温度は適温に、冷やしすぎは禁物!
- 暑いと感じたら、温度を下げるのではなく風量を強くする
- 省エネには「自動運転」が断然オススメ
- こまめにエアコンをオン/オフするのではなく、温度設定で調節
エアコンの温度設定、1度高くすると最大10%もの省エネになるそう。温度設定は26~28度ぐらいの適温に設定しておきましょう。もし暑いな…と感じた場合は、温度設定を下げるのではなく風量を強くするのがベター。温度を下げるよりも風量を強くするほうが消費電力が少なくて済むため、一時的に風量を強くして体感温度をガツンと下げましょう。
風量調整に関しては、エアコンが状況に応じて最適な風量に調整する風量自動設定にするのが省エネにはよいそう。運転開始時に「弱風」や「微風」など弱い風量に設定すると、設定した温度に達するまでに時間がかかり、電気代がかさんでしまうので注意しましょう。
「エアコンの電源をまめにオンオフする」のは逆に電気代がかさむのでNG、というのは徐々に知られてきました。もし涼しすぎると感じたら、エアコンを切るのではなく温度を上げるなどして調節するようにしましょう。