新型コロナウイルスの感染が世界中で問題となっている中、日本でも感染防止のためにテレワークを導入する企業が増えています。テレワークになって通勤のストレスなどから解放されたことに喜ぶビジネスパーソンも多い一方で、テレワーク中に太ってしまったことに悩んでいる人も少なくありません。
テレワーク中に太るという現象は「コロナ太り」とも呼ばれ、日本だけでなく世界でも問題になっています。この記事では、テレワーク中に太ってしまう理由やコロナ太り対策について紹介していきます。
テレワーク中に太る理由4つとは
テレワーク中でも以前と変わらない体重を維持している人もいれば、短期間で急激に太ってしまったという人もいます。そもそも、どうしてテレワーク中に太る人がいるのでしょうか。その原因がわかれば、テレワークで太るのを防ぐことができるはずです。
ここからはテレワーク中に太る主な理由をピックアップして解説していきますので、ご自身に当てはまっていないかどうかチェックしてみてはいかがでしょうか。
理由1:筋力が低下する
テレワークのためにサテライトオフィスなど自宅以外の場所に移動する人は少数派であり、多くのビジネスパーソンは自宅でテレワークをしていることでしょう。テレワークでは外出して体を動かす機会が減り、家でゴロゴロと過ごす時間が増えることから、筋力が低下しやすくなります。筋力が減ると脂肪が燃焼しにくくなるため、太る原因になると言われています。
理由2:移動がなくなる
通勤によって新型コロナウイルスに感染するのを防ぐために、テレワークを導入した企業も少なくありません。テレワークでは基本的に通勤の必要がないので移動する機会も減り、運動量が減って太る原因になってしまいがちです。そのため、普段からジョギングやランニングなどの運動をする習慣がないビジネスパーソンは、テレワークで太る可能性が高いと言えるでしょう。
理由3:間食が増える
テレワーク中に太る原因として忘れてはならないのが、間食です。オフィスで仕事をしているときには上司や同僚の目が気になるため、仕事中に頻繁にお菓子を食べるビジネスパーソンは少ないでしょう。自宅でテレワークをしていると職場の人の目が気にならないため、つい家の中にあるお菓子などをつまんでしまいがちです。間食の回数が増えれば、当然ながら太る原因となるでしょう。
理由4:他人の目を気にしなくなる
よく「都会に行くと垢抜ける」と言いますが、その背景のひとつには他人の目を気にして美意識が高くなるという点があります。テレワーク中は外出する機会も人と会う機会も減るため、「人からおしゃれでカッコいいと思われたい」「きちんとした身なりでいなければならない」という緊張感がなくなってしまいます。その結果、だらしない生活が習慣となり、美意識だけでなく体重管理のモチベーションまで低下してしまうと言われています。
テレワーク太りの対策法6つ
テレワークで太る前に、効果的な対策を実践することが大切です。ここからはテレワーク太りを防ぐためにおすすめしたい方法をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
対策法1:立って仕事をする
テレワーク中に太るのを防ぎたいならば、立って作業ができる「スタンディングデスク」をとり入れてみてはいかがでしょうか。スタンディングデスクを設置してテレワークをすれば、椅子に座りっぱなしで筋力が低下し、結果的に太るという悪循環を防ぎやすくなります。また、立って仕事をすると集中力がアップしやすいと言われているので、一石二鳥でしょう。
対策法2:間食を禁止する
テレワーク中は運動量が減りやすいうえに間食をする機会が増えるため、太る原因になってしまいます。こうした状態を改善するためには、自らを律して間食を禁止することが大切です。家の中にお菓子があるとつい間食してしまう人も多いため、「お菓子などのカロリーの高いものは買わない&家の中に置かない」を徹底しましょう。また、間食をしたくなったときには歯磨きをすれば、誘惑に打ち勝ちやすくなります。
対策法3:勤務時間外に散歩をする
テレワーク中に太る主な理由としては、運動量の低下と摂取カロリーの増加の2点が挙げられます。間食をせずとも運動をしなければ太りやすくなるため、勤務時間外に散歩をするようにしてみましょう。運動習慣がない人がいきなり長時間の散歩をすると足腰などを痛めやすいため、まずは30分ほどを目安に散歩を楽しみましょう。散歩をすれば太るのを防げるだけでなく、よい気分転換にもなると言われています。
対策法4:部屋でできるエクササイズに取り組む
ウォーキングやジョギングなど、外で体を動かすのもテレワーク太りの予防には効果的ですが、室内でできるエクサイズも運動不足の解消に役立ちます。普段運動をしておらず本格的なエクササイズに抵抗感があるならば、ラジオ体操やストレッチなどでも問題ありません。また、テレビを見ながら踏み台昇降などのエクササイズをおこなうのもよいでしょう。
対策法5:アプリを活用する
太るのを防ぐためには、できるだけ毎日体重チェックをおこなうことが効果的だと言われています。ダイエット用のアプリを活用し、日々の体重の増減を記録して振り返るようにすれば、モチベーションを維持しやすくなるでしょう。また、自分の一日の摂取カロリーを把握できるアプリもあるので、そのようなツールを活用するのもおすすめです。
対策法6:姿勢を整える
「運動が苦手で、ジョギングやエクササイズを続ける自信がない」と感じている人も少なくないことでしょう。そのような場合には、姿勢を整えるように意識するだけでもテレワーク太りの予防になります。背もたれに体を預けるのではなく、お腹に力を入れて正しい姿勢をキープしながら仕事をするように意識してみましょう。
テレワークの注意点
今の自分の体重をきちんと把握することはテレワーク太りの予防になりますが、体重の増減に執着するとストレスがたまり、かえって太りやすくなってしまいます。では、具体的にどうすればストレスなくテレワーク太りを予防できるのでしょうか。ここからは、テレワーク中の体重管理のために知っておきたい注意点についてご紹介していきます。
睡眠不足
テレワークでは仕事とプライベートの切り替えが上手にいかず、生活が不規則になって睡眠不足に陥ってしまうケースも珍しくありません。睡眠不足が続くと運動する気になれず、運動不足に陥り脂肪を燃焼しにくい状態になります。また、カロリーの高いものを摂取しやすくなってしまうと言われているため注意が必要です。規則正しい生活を心がけて、しっかりと睡眠をとるようにしましょう。
食事のスピードが速い
テレワーク中は、パソコンで作業をしながら食事をしているという人も意外と多いのではないでしょうか。こうした「ながら食い」は、早食いにつながりやすいと言われています。よく噛まずに早食いをしてしまうと満腹感が得られにくくなり、結果的に摂取カロリーが高くなって太りやすくなるので要注意です。早食いの自覚があるならば、意識してゆっくりと食事を楽しむようにしてみましょう。
カロリーを気にしすぎる
太ることを恐れて、低カロリーの食品しか摂取しない人もいるでしょう。しかし、カロリーを気にしすぎるとストレスがたまってしまいます。満腹感や満足感が得られず暴飲暴食をしてしまうケースも珍しくありませんし、栄養が偏ってしまう危険性もあります。カロリーが高いものは寝る前ではなく午前中に食べるなどの工夫をして、ストレスをなるべくためないようにしましょう。
体重を減らすことに意識がいく
毎日体重計に乗って体重の増減を把握することはテレワーク太り対策として効果的ですが、体重を減らすことばかりに意識が囚われてしまうのはよくないでしょう。適切にカロリー制限や運動をおこなっていても常に体重が減り続けるわけではなく、体重が増えるときもあります。体重計の数字に一喜一憂するのではなく、長期的な視点に立って体重管理をおこないましょう。
テレワーク中に太ることがないように適度な運動と適切な食事をしよう
今回はテレワーク中に太る原因に加えて、その対処法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。急な環境の変化にとまどってしまう方もいるかもしれませんが、テレワーク中でも太らないよう、ストレスをためずに適度な運動や健康的な食事を心がけてみましょう。