NECは8月18日、ビジネス向け・教育向けとなるノートPCの新モデル「VersaPro UltraLite タイプVG」を発表した。8月24日からの出荷を予定しており、税別価格は344,000円から。
新筐体を採用したVersaPro UltraLite タイプVGは、13.3型ノングレア(非光沢)でフルHD解像度(1,920×1,080ドット)の液晶ディスプレイを搭載したノートPC。前モデルからバッテリ駆動時間が強化され、Lバッテリ時で約15時間駆動、LLバッテリ時で約24時間駆動となっている。本体も軽量で、Lバッテリ時で約814g、LLバッテリ時でも約868gだ。
インタフェースとして新たにUSB Type-Cを備え、USBとしての動作に加えて、DisplayPort Alternate ModeとUSB PD(Power Delivery)をサポート。これにより、USB Type-Cケーブル1本だけで、ノートPC本体への充電と映像出力をまかなえる(USB Type-C映像入力と、USB PD給電に対応する液晶ディスプレイを使う場合)。
標準で付属するACアダプタはUSB PD 45W出力(約203g、体積111cc)だが、オプションでUSB PD 65W出力の急速充電ACアダプタ(約210g、体積103cc)を用意。1時間の充電で、標準ACアダプタは約70%充電、オプションの急速充電ACアダプタは約80%充電となる。
サウンド機能も強化され、ヤマハ製「AudioEngine」によってWeb会議のサウンド品質を向上。画面と正対する自分にもっとも聞きやすくする「パーソナルモード」や、数人で1つの画面を見るときにどの方向でも聞きやすくする「マルチユーザーモード」を備える。新たに、室内でスピーカー出力の残響を抑える「ルームエコー抑制機能」を加えた。また、集音性が高いマイクとともに、エアコンなどの定常的なノイズを減らす「ノイズサプレッサー」も新しい機能だ。
キーボードもポイントの1つ。前モデルと比べて、キーピッチが18.5mmから19mmと大きくなり、ストロークが1.2mmから1.5mmへと深くなった。キートップの印字サイズも調整され(アルファベットを大きく、かなを小さく)、タイピングしやすくなっている。合わせて、タッチパッドも大型化した。
スペックの一部はBTOで変更可能。一例を挙げると、CPUがIntel Core i7-10510U(1.80GHz)、メモリが16GB、ストレージが512GB SSD、グラフィックスがIntel UHD Graphics 620(CPU内蔵)、OSがWindows 10 Pro 64bit版。
通信機能は、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠の無線LAN(Wi-Fi6)、Bluetooth 5.0。オプションとして、3バンドのキャリアアグリゲーションに対応したSIMフリーのLTEモジュールを内蔵可能だ。LTEの対応バンドは「1 / 3 / 8 / 18 / 19 / 26 / 28 / 41」。
そのほか、15.6型ノートPC「VersaPro タイプVW」でAMD Ryzen5を搭載したモデルや、第10世代Intel Coreプロセッサを搭載したスリムデスクトップ「Mate」なども新たにラインナップする。