マイナビは8月18日、「マイナビ 2021年卒企業採用活動調査」の結果を発表した。調査は6月5日~29日、新卒採用実績のある企業の採用担当者を対象にWEBで行われ、2,886社(上場246社・非上場2,640社/製造1,200社・非製造 1,686社)から有効回答を得た。
2021年卒の採用充足率(採用予定数に対して現在採用が確定している割合)を聞いたところ、36.6%が「0割(採用が決まっている人はいない)」と回答。売り手市場で人材獲得に苦戦していた前年よりも9.1pt増加した。
なかでも、従業員数300人未満の企業では、採用充足率「0割」が43.3%と半数近くを占める結果に。また、外出自粛要請が長期化した地域(北海道・関東・関西・九州)においても、採用充足率「0割」という回答が全体を上回るなど、オンライン採用に対応できた大手企業を中心に採用活動は継続されてきたものの、オンライン採用への対応が遅れた中小企業や外出自粛要請の影響が強い地域では、選考が遅れたことの影響が顕著であることが伺えた。
2021年卒のインターンシップ実施率は56.9%(前年比1.7pt増)と、2016年卒の調査開始以来最高を記録。特に、上場企業における実施率は80.5%と高く、また、学生のインターンシップ参加率も85.3%(参照:マイナビ2021年卒大学生広報活動開始前の活動調査)と8割を超えるなど、企業・学生双方において、インターンシップ参加が「当たりまえ」になっている状況が伺えた。
次に、2022年卒の新卒採用の計画状況について調査を実施した。その結果、81.1%の企業が「実施する予定」と回答。採用数については、「2021年卒並」を予定している企業が55.4%と最も多く、次いで「採用数は未定」(16.8%)、「決まっていない(実施する可能性が高い)」(14.3%)と続いた。
また、2022年卒のインターンシップについては、73.7%が「実施した、もしくは実施予定」と回答。一部で検討されているWEB上でのインターンシップについては、全面的なWEB化への賛成意見(「全ての就業体験はWEBで実施できると思う」+「WEBで実施しても構わないが、なんらかのガイドラインは必要だと思う」の合計)は1割未満と少なく、限定的な利用を望む声が多い結果となった。