「気づいて!涙液トラブル啓発委員会」Supported by参天製薬はこのほど、コロナ禍における目の不調に関する実態調査の結果を発表した。同調査は6月23日〜25日、全国の20〜69歳の一般男女1,000人を対象にインターネットで実施した。
リモートワーク状況について尋ねたところ、新型コロナウィルス発生前は全体の7.3%が「リモートワーク実施」であったのに対し、緊急事態宣言発令中では22.7%と約3倍に増えた。
リモートワーク実施経験者にリモートワーク前と比較した体調の変化を聞くと、最も多い回答は「首・肩のこり」(27%)、2位は「目の疲れ」(25%)、3位は「ストレス」「目の乾き」(各17%)だった。
また、「近くが見づらい」(10%)、「目の異物感」(9%)、「遠くが見づらい」(7%)など、リモートワーク実施により目の不快症状が増えたと回答した人も見られた。
ケイシン五反田アイクリニック院長である内野美樹医師によると、リモートワーク前後での体の変化に関しては、目に関するものが多かったという。具体的には、目の疲れ目の乾き、視力低下と「涙液トラブル」が原因と思われるものも見られたとのこと。
目の不快症状のひとつに「ドライアイ」があるが、その認知率や正しい理解がされているか調査するため、「ドライアイの症状として最もよく知られているのは"目が乾くこと"」であるか尋ねたところ、83.2%が「そう思う」と回答した。8割以上がドライアイは目が乾くことと認識していることが多いことがわかった。
「ドライアイは、涙の不安定になる病気である」であるか尋ねたところ、33%が「そう思う」と答えた。さらに「ドライアイは、慢性疾患である」であるか聞くと、7割が「慢性疾患ではない」「わからない」と回答しており、ドライアイが慢性疾患である認識はまだ低い傾向にあることがわかった。内野医師によると、ドライアイは一過性の目の不調ではなく、持続的な治療が必要となる慢性疾患であるという。
自由回答で、ドライアイに関する認識を聞いたところ、正しい認識である「涙の量が不足したり、涙の質のバランスが崩れることによって、涙が均等にいきわたらなくなる病気」と回答したのは、今回の調査対象者1,000人のうちわずか1名だった。
ドライアイの対処方法について尋ねると、64.1%が「ドライアイは眼科医にて診断されて、適切な治療を受けるべきである」と回答。目の充血や痛みをはじめとする症状の中には別の病気の初期症状の可能性があるものも含まれるため、目にトラブルを感じたら眼科医から正しい診断を受けることが大切という。