お気に入りの愛車は、大切に長く乗りたいですね。でも、実は古い車は自動車税が高くなるといわれています。一体いくら高くなるのか、いつから高くなるのかをお伝えします。
自動車にかかる税金、何がある?
車を持つと、購入する時や維持している間、さまざまな税金がかかります。まずはどのような税金がかかるのか見ていきましょう。
(1)環境性能割
2019年10月に消費税が10%に増税されました。その時に自動車取得税が廃止され、「環境性能割」という税制が導入されています。車の燃費性能に応じて支払う税金で、燃費が良い車ほど税率が下がります。電気自動車やハイブリッド車は非課税です。
ちなみに、2020年9月まで1%分軽減される優遇期間になっていましたが、2020年4月に閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」における税制措置により、2021年3月31日まで延長されることになりました。
(2)自動車税
自動車税は、毎年4月1日時点での自動車の所有者に課せられる都道府県税です。5月上旬に納税通知書が送られてきて、1年分を5月末日までに納めます。自動車の総排気量によって税額が決まっています。また、軽自動車の所有者に課せられる税金は軽自動車税といいます。
(3)自動車重量税
重量税は、車両の重量や区分によって決められており、車検の時にまとめて支払います。
自動車にかかる税金の仕組み
(1)自動車税
自動車税の額はどの都道府県に住んでいても同じ金額です。自動車の排気量によって税額が決まっていて、排気量が多くなるにつれて税額は高くなります。 ただし、気をつけておきたいのは自動車税は新車登録してから13年を経過すると高くなるということです。これは、13年を超える車の所有者に、環境に良い自動車に乗り換えることを促すためです。そのため、電気自動車やハイブリッド車など環境に配慮した車は、13年を超えても自動車税が増税になりません。
では、13年を超えるとどのくらい増額になるのでしょうか? 以下の表にまとめてみました。
(2)自動車重量税
また、自動車重量税も13年を超えると高くなり、18年を超えるとさらに高くなります。重量税についても表にまとめました。
おトクに車を買い替える方法は?
ここまで見てきたように、長く車に乗ることで税金が高くなるのであれば、タイミングをみて車を買い替えることも視野にいれておきたいですね。少しでもおトクに買い替えるにはどのような方法があるのでしょうか。
・クリーンエネルギー自動車の補助金制度
国や地方自治体では、クリーンエネルギー自動車を購入するための補助金や税制優遇制度を設けています。
クリーンエネルギー自動車とは、二酸化炭素や窒素酸化物など環境に有害な排出ガスを出さない、または少ない車のことです。そしてこれら車を購入する時に支給される補助金をCEV補助金といいます。車を買い替えるなら、このような制度を利用するのも手です。
まずは国の補助金ですが、2020年現在、対象車種が以前のエコカー補助金対象の車種から減少しています。また、クリーンエネルギー自動車の種類によって補助金の上限額がそれぞれ決められているため、まずは車を購入する時に販売店でしっかり確認するようにしてください。
補助金を受けたら、定められた期間は保有することが義務付けられていることも注意が必要です。地方自治体でもそれぞれ支援制度があります。自分の住んでいる自治体のHPなどで確認しておきましょう。
・エコカー減税制度
また、税制上の優遇措置制度があります。例えば、エコカー減税と呼ばれる減税制度では、2019年5月1日から2021年4月30日の間に新車新規検査を受けた場合、環境性能に応じて自動車重量税を時限的に免除・軽減してもらえます。電気自動車やプラグインハイブリッド自動車は税金が免除となります。詳しくは経済産業省のHPを参考にしてください。
車は大きな買物です。でも、環境に優しい車を購入することで家計が助かるなら一石二鳥ですね。そろそろ車を買い替えようかなと思っている人は、しっかり検討しておトクに買い替えてくださいね。