在宅の時間が延びるとともに「体重も増えた」という人もいるのではないでしょうか。筆者もそうです……。なんだか体全体が丸くなってきて、そろそろ自分の最重量記録を更新しそう。なんとかせねば! と思っていたところ、アイリスオーヤマから糖質を最大20%カットする「ヘルシーサポート炊飯器(RC-IJH50)」が登場し、メディア向け体験会でチェックしてきました。

8月7日発売のヘルシーサポート炊飯器(RC-IJH50)には、白米の糖質をカットする低糖質メニューがあります。お米に水分を多く含ませて炊き上げることで、通常の炊飯と比較して、同じ重量のご飯に含まれる糖質を最大約20%減らすという点が特徴です。

  • ヘルシーサポート炊飯器(RC-IJH50)

  • 内釜には、糖質カット用の水位線があります

  • ほかにも、メニューにあわせた水位線を用意

使い方は簡単。普段通りお米を計量して内釜に入れたあと、内釜の水位線にあわせて水を入れ、メニューを選択してスタートすればOK。糖質カットの割合は、糖質をカットしつつおいしさも求めたい人向けに10%、糖質を特に気になる人向けに20%カットと、2種類を用意。好みにあわせて選択できます。

アイリスオーヤマによると「標準モードで炊いたご飯100gあたりに含まれる糖質は37.3g、水分は59.9g。低糖質モードで炊いた場合、糖質は28.0g、水分は69.8g」とのこと。同じお茶碗1杯分のご飯を食べた場合、糖質が少なくなるというわけです。

  • 糖質カットの仕組み(アイリスオーヤマの資料から)

標準モードで炊いた場合の炊飯時間は約52分~約61分、低糖質モードで炊いた場合は10%カット時が約58分~約66分、20%カット時が約60分~約69分。低糖質モードにしても炊飯時間はそれほど変わらないため、普段と同じ感覚で使えそうです。なお、RC-IJH50の炊飯容量は5.5合、消費電力は1,030W、本体サイズは幅254×奥行き326×高さ285mm、重さは4.2kgとなっています。

実食! 低糖質モードは全体的に柔らかい炊き上がり

実際に低糖質モードで炊いたご飯を味わってみました。

  • 炊き上がりのご飯の様子。こちらは糖質10%カットの炊き上がり

  • 糖質20%カットのご飯。キラキラしていて、水分をよく含んでいるのが分かるでしょうか

  • 赤いシールが付いているほうは糖質20%カットのご飯、手前が糖質10%カットのご飯です

  • 一番左は、一般的な炊飯器で炊いた標準的なご飯。中央と右側が低糖質モードで炊いたご飯。パッと見はそれほど違いがありません

糖質20%カットのご飯は水分量が多いため、ふわふわしたとても柔らかい炊き上がり。味の濃いおかずと合いそう。柔らかのご飯が好きな人や、小さな子どもや高齢者も食べやすいと思います。糖質10%カットのご飯は、ちょっと柔らかいかな? と感じるくらい。比較すると、糖質10%カットで炊いたご飯のほうが、より甘みを感じました。

  • 健康を意識し始めたマイナビニュース・デジタルの林編集長

マイナビニュース・デジタルの林編集長いわく「焼き肉と一緒に食べたい! ぱくぱくいけるから早食いになりそう」とのこと。そうなんです。柔らかい食感なので、ついついご飯がすすんでしまいそうですが、本機の低糖質モードは「同じ量で食べたときの糖質量をカットする」というもの。お茶碗1杯で比較すると糖質カットはできますが、たとえば1合炊いたご飯を1合全部食べてしまったら、糖質の総量は変わりません。ここは覚えておきたいところ。なんにせよ食べ過ぎ注意です。

水分があるから、新米だとより糖質カットできる

このほか低糖質モードで炊くと、ご飯に多くの水分を含ませられるというわけで、保温にもメリットがあります。アイリスオーヤマの担当者によると「人がご飯の劣化を感じるのは硬くなった場合とされているので、水分を多く含んでいるぶん、劣化しにくくなっています」とのこと。

また、新米、古米、銘柄による違いについては「新米でも9月10月のものは水分量が多いので柔らかく炊き上がると思いますが、大きな差は出ないのではないでしょうか。お米に含ませる水分を吸収する力が違うため、糖質カット率は新米で高く、古米で低くなる傾向にあります。ただこちらも数値に顕著な変化はありません。銘柄については、若干変わると思われますが、特殊なお米でなければ大丈夫です。糖質のカット率のズレも大幅には出ません」(アイリスオーヤマ担当者)とのことでした。

もち米、玄米、雑穀米など、いろいろなご飯をおいしく炊ける

  • 多くの栄養素を取れるとして人気の雑穀米。いろいろな穀物を用意して、お米と混ぜて炊飯します

炊飯メニューとしては、「もち麦、押し麦、雑穀米、胚芽米、玄米、発芽玄米、おこわ」といったメニューも搭載。白米以外の雑穀をおいしく食べたいという人には注目ポイントです。また、以前から好評だった米に含まれる食物繊維成分を増やす「食物繊維」メニューも備えており、健康を意識した人にうれしい機能を備えた炊飯器といえそうです。

好評の電気圧力鍋には、4Lの大容量モデルが登場

体験会の会場には、新製品のヘルシーサポート炊飯器(RC-IJH50)のほか、電気圧力鍋「KPC-MA4」も展示してありました。

  • 左が新製品となる4Lサイズの電気圧力鍋「KPC-MA4」、右が2.2Lサイズの「KPC-MA2」

電気圧力鍋のKPC-MA4は、80種類の自動メニューを装備。満水容量4.0L、3~4人分の料理が一度につくれます。圧力調理のほか、低温調理、無水調理などにも対応していて、料理の幅が広がります。

個人的に便利だと思うのは、高さが232mmと低いところ。これなら、テーブルの上に置いて取り分けるときにも便利。鍋料理やチーズフォンデュなどをつくると楽しそうです。さらに、4LサイズのKPC-MA4は、電源コードが2mと長め。卓上で調理をするとき、コンセントに届かない! といったことが防げそうです。

本体サイズは約幅320×奥行き334×高さ232mm、加圧時間設定は1分~120分、温度設定は70℃~100℃、調理時間は1分~14時間、なべモードの火加減調整は5段階。無水調理の調理時間は1分~120分、蒸し調理の調理時間は1分~120分。低温調理・発酵調理の調理温度は30℃~70℃、調理時間は1分~14時間となっています。