京都鉄道博物館は18日、JR西日本の代表的な列車である新快速が今年、運行開始50周年を迎えることを記念し、新快速の歴史と魅力を紹介する展示・講演会・イベント「この秋は新快速で50! ~学んで、遊んで、しんかいそく!~」を9月19日から順次開催すると発表した。
新快速は1970(昭和45)年10月1日、日本国有鉄道大阪鉄道管理局が新たな列車として京都~西明石間で運行開始し、2020年に50周年を迎える。これを記念し、京都鉄道博物館では、「特集展示『新快速50年』」「『新快速』映像シアター」「鉄道ジオラマ特別プログラム『50! 50! 新快速』演出運転」「収蔵資料展『列車の表示板 色いろ』」「収蔵写真展『写真で見る新快速』」といった展示に加え、新快速に関連した講演会・イベント等を開催する。
「特集展示『新快速50年』」の開催期間は9月19日から12月13日まで。新快速の歴史と特徴について、「新快速のはじまり」「初の専用車両117系」「新快速列車の特徴」「新快速登場の背景」「関西の私鉄と新快速」の5つの展示構成で紹介する。
「『新快速』映像シアター」は9月19日から12月13日まで開催。新快速の魅力を「新快速に携わるJR西日本社員の舞台裏」「収蔵映像より関連映像」(各映像約15分)の2本の映像を通して紹介する。
「鉄道ジオラマ特別プログラム『50! 50! 新快速』演出運転」の開催期間は9月19日から12月13日まで。本館2階の鉄道ジオラマにて、JR西日本の新快速で使用されていた模型列車や、同じ線区で活躍していた模型列車が走行する特別プログラムを実施する。
「収蔵資料展『列車の表示板 色いろ』」は10月3日から始まり、開催期間は2021年1月17日までの予定。本館2階の企画展示室横展示ブースにて、普段は未公開の収蔵資料の中から、新快速の幕やヘッドマークを中心に展示を行う。
「収蔵写真展『写真で見る新快速』」は、3階ギャラリーにて9月12日から12月20日まで、2階企画展示室にて9月19日からから12月13日まで開催。京都鉄道博物館で収蔵している新快速の関連写真を3階ギャラリーと2階企画展示室の2カ所で紹介する。初代新快速に使用された113系から225系までの写真が展示される。
新快速に関連した講演会は、第1弾として10月11日に、新快速(223系など)のデザインを手がけた鉄道車両デザイナーの南井健治氏による「新快速 - 車両デザインの50年」を開催(1日2回)。第2弾は11月1日、同志社大学鉄道同好会クローバー会の福田静二氏による「新快速が走り始めたころ113系、153系から117系へ」、鉄道ライターの伊原薫氏による「新快速が果たした役割と私の思い出」を開催(1日2回)する。講演会はいずれも各回先着40名とのこと。
その他にも、9月19~22日に新快速の車両前面をモチーフにしたハチマキ型サンバイザーのプレゼント(各日先着500枚)、9月19日から11月23日まで新快速の停車駅をテーマにしたオリジナルスタンプラリーが開催される。