JR西日本は17日、うめきた(大阪)地下駅に導入予定の視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI (シカイ)」による移動サポートの有用性を検証するため、プログレス・テクノロジーズと協業し、8月中旬から新神戸駅で実証実験に取り組むと発表した。

  • 実証実験のイメージ

JR西日本では、2023年春に開業予定のうめきた(大阪)地下駅を「JR西日本技術ビジョン」の具体化に挑戦する駅と位置づけ、「『あなた』が笑顔になる駅」をコンセプトに検討を進めている。新神戸駅で実施する実証実験では、うめきた(大阪)地下駅でめざす、駅にまつわるさまざまな移動をサポートすることによるシームレスな移動(誰もが意のままに利用できる駅)の実現に向け、視覚障がい者向けナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」の有用性を検証する。

「shikAI(シカイ)」は、点字ブロック上に設置したQRコードを手持ちのスマートフォン上の専用アプリで読み取ることで、事前に設定した目的地までの点字ブロックの経路を音声で案内するシステム。ビジネスや観光での利用が多い新神戸駅において、視覚障がい者にコンコースとホーム間を「shikAI(シカイ)」を用いて移動してもらい、サービス実装に向けた有用性の検証と課題を抽出する。

8月中旬から山陽新幹線新神戸駅コンコースとホーム(広島・博多方面)で実証実験を行い、実施期間は2021年3月末頃までの予定。期間中、関係者内での検証を複数回実施する。