iOSに付属のアプリ「計算機」は、文字どおり計算機/電卓としての機能を発揮します。起動すれば電卓風のボタンと表示部が現れ、電卓とほぼ同じ感覚で四則演算することができます。起動方法もいろいろ、ホーム画面からはもちろんコントロールセンターからも、Siriに口頭で伝えた内容を計算させることも可能です。
その計算機アプリは、計算結果をコピーできます。ここでいうコピーとは、数値をiPhoneの記憶空間(メモリ上の特定領域=クリップボード)で一時保管し、貼り付ける処理(ペースト)に備えることをいいます。「最新の結果をコピー」とは、操作時点における計算機アプリの計算結果をクリップボードに保存する操作のことで、アプリアイコン(またはコントロールセンターのボタン)を長押しして実行します。
言ってしまえば、計算機アプリの表示部をクリップボードに保存するだけの機能ですが、工夫次第で便利に使えます。いくつか例を示しながら説明してみましょう。
たとえば、計算機アプリで計算した結果をほかのアプリやメール、ワープロ文書などに利用するとき。アプリアイコンを長押しすると現れるメニューで、「最新の結果をコピー」を選択すればOKです。計算結果が5桁を超えたあたりから人間の暗記精度は怪しくなるものですが、コピーすれば長々とした計算結果でも転記ミスは発生しません。
パソコン(Mac)と連携する電卓として使うという手もあります。あらかじめ同じApple IDでサインインしておく必要がありますが、Macとはクリップボードの内容が連動するため(ユニバーサルクリップボード)、「最新の結果をコピー」をタップしてからMacでペーストすると、計算結果をMacに貼り付けることができます。