iPhoneでモノの角度を調べるときには「計測」アプリが便利!

ノートPCのディスプレイは、手で動かして傾きを微調整できますが、これぞベストポジションという角度が何度なのか正確に知る人は少ないはず。知っていれば次回以降も正確に再現できるけれど、分度器は手もとになし、そのままやり過ごしてしまいそうです。

そんなときには、iPhoneに標準装備のアプリ「計測」を使いましょう。このアプリには、平面を検出してモノとの距離/長さを測定する計測機能のほかにも、内蔵のジャイロセンサーを使い傾き/角度を測定する水準器機能が用意されています。

ただし、測定にはコツが必要。ただ計測アプリを起動して「水準器」タブを表示するだけでは、正確に測定することができません。たとえば、冒頭に挙げたノートPCのディスプレイの傾きを測定するときには、以下の手順で操作します。

まず、「水準器」タブを表示した状態で(背景は黒)、ノートPCのキーボード上にiPhoneを置きます。このとき、ノートPCに対しiPhoneは水平になるため、そこからiPhoneの傾きを変えれば角度を測定できるというわけです。

その状態で計測アプリの画面をタップすると、その時点のiPhoneの状態がロックされます。そこからiPhoneの傾きを変えると背景が赤色に、ロックした時点の傾きに戻すと緑色に変化します。そしてノートPCのディスプレイとiPhoneの傾きを一致させれば、計測アプリの画面に表示された値がディスプレイの角度(仰角)とわかります。

ポイントは、測定開始時点でiPhoneの状態をロックすること。そうすれば、完全に水平ではない場所に置かれたモノでも角度を正しく測定できます。坂道や滑り台、リクライニングチェアの角度も、この方法の応用で測定できますよ。