女優の檀れいと国仲涼子が出演するテレビ朝日系ドラマスペシャル『嫉妬』が、きょう16日(21:00~23:04)に放送される。
1971年に公開され、岩下志麻と浅丘ルリ子が激突した映画『嫉妬』が、約半世紀の時を経て復活。現代版へと大胆アレンジを加え、檀と国仲によるスペシャルドラマとして放送される。
主人公・野口姿津花(檀)は誰からも妬まれないよう目立つことを避け、“嫉妬”という感情とは無縁の人生をひっそりと送ってきた平凡な主婦だったが、ある日突然、夫・高史(原田泰造)が銀座のクラブママ・永井文奈(国仲)と心中事件を起こして死亡。しかも、彼女は生き残った。
そして姿津花は、ある出来事から夫は“正義”のために動いて殺されたのではないかと直感し、真実を突き止めるために別人に成りすまし、ホステスとして心中相手の文奈がママを務めるクラブに潜入する。
ひたすら平凡に生きてきた主婦・姿津花が一転、嫉妬の炎を燃やし、夜の世界へと飛び込んでいく姿を、檀が演じる。檀は「このドラマは自分の気持ちを抑えて生きてきた姿津花が、夫の死の真相を突き止めるために嫉妬と不安の感情の中で真実にたどり着いていく物語。1枚1枚、薄紙がはがれていくかのように変わっていく姿津花を表現できれば…と思いました」と語る。
対する国仲は、姿津花の夫・高史と心中した末に生き残り、正体を知ってか知らずか、姿津花を迎え入れるクラブママ・文奈を演じた。国仲は「脚本を読んで、つかみどころがなく、行動が読めない、何を考えているのかわからない女性をイメージしました」と考察。激しい心理戦を繰り広げる役柄を演じるにあたって、2人は撮影中にあえて距離を取ったことも告白した。
檀は「国仲さんとのお芝居は、『今日はどう来るのか!』という緊張感を持ってワンシーンごとに撮影しました。はぐらかされたり、揺さぶられたり…つかみどころのない文奈を追いつめるために丁寧に演じました」と述べ、国仲も「現場ではほとんどお話しすることはありませんでした。不思議とそういう(打ち合わせなどの)会話もなく、だからこそ、いい意味でお互いにピリッとした現場を作ることができたんだと思います」と振り返っている。
原田泰造は、姿津花の夫・高史と、夫の死の真相を調べはじめた彼女の前に現れるミステリアスな雑誌記者・鈴田雄一郎の2役を演じる。
檀と16年の同局系単発ドラマ『黒の斜面』で共演した原田は「檀さんのことはお会いする前からファンでした。『黒の斜面』でご一緒して、ますます大ファンになりました。そして、『嫉妬』の撮影が終わった後、あらためて大の大のファンになりました。MAXです!」と興奮。
さらに、「国仲涼子さんが演じた文奈はミステリアスで何を考えているのかわからない。登場するだけでドキドキしました。本当に幅の広い素敵な女優さんだなと思いました」と語り、「女性の嫉妬は確かに怖い。でも、男の嫉妬も負けたもんじゃありません。もし、できるなら『嫉妬2』は男の嫉妬でお願いします(笑)!」と笑顔を見せていた。