ある用事を忘れないよう通知してほしいとき、iPhoneには「リマインダー」と「カレンダー」という選択肢があります。どちらのアプリも、用事がある日時を指定しておけば少し前に通知してくれますが、自分の目的にぴったりの方法を選びたいものですよね。
両者の最大の違いは、用事(イベント)を繰り返す前提かどうかにあります。リマインダーではイベントは繰り返すことが前提で、指定した日時が到来し通知を画面から消したとしても、完全に削除しないかぎりイベントとして残り続けます。そのイベントを再表示して実行済の状態を解除し、アラームの日時を変えれば、まったく同様に利用できます。
一方のカレンダーは1回限りが前提で、指定した日時が過ぎれば二度と表示されません。リマインダーのイベントは用事として独立した存在ですが、カレンダーのイベントは特定の日時に紐付いた一過性のものだからです。過去のイベントを再利用することも可能ですが、暦を遡りイベントを複製(または日付を修正)しなければなりません。
通知に対する処理も異なります。リマインダーの場合、通知センターに表示された通知を長押しすると、「実行済みにする」や「1時間後に再通知」など再通知に関する4種類の選択肢が表示されます。一方のカレンダーは、通知は単なるお知らせという扱いで、長押ししても選択肢は「再通知」のみです。内容を確認するため通知をタップしても、リマインダーは実行済にしないかぎり通知センターに表示され続けますが、カレンダーは通知センターから消えます。
とはいえ、カレンダーではイベントの日付を暦で確認できるなど、スケジュールとして管理しやすくなります。ゴミ捨てのように一瞬で終わるのではなく、会議や集会のように数時間続くイベントも同様に、カレンダーで管理したほうがわかりやすいでしょう。