MM総研は8月7日、「ポイント/決済サービスの携帯キャリア別利用状況調査」の結果を発表した。調査は6月22日~25日、15~79歳の男女5万3,451名(個人携帯のメインキャリアがドコモ/35.2%、au/24.9%、ソフトバンク/14.1%、楽天モバイル/5.1%)を対象にWebで行われた。
同調査では、携帯電話利用者が、契約先の携帯キャリア会社が提供する各種サービスを「最も利用している」と回答した比率「クロスユース率」を指標としており、「ポイントサービス」「クレジットカード」「QRコード決済」「ECサイト」の4領域について分析している。
その結果、ポイントサービス、クレジットカード、ECサイトのクロスユース率は、前回(2019年9月調査)に引き続き「楽天モバイル」がトップに。「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」でグループ内の複数サービス利用を推進するなど、第4のキャリアとしてポイント連携戦略で攻勢をかけている。
サービス別にクロスユース率をみると、ポイントサービスでは「楽天モバイル(楽天スーパーポイント)」(74.5%)が最も高く、以下、「ソフトバンク(Tポイント)」(37.1%)、「ドコモ(dポイント)」(28.0%)、「au(Pontaポイント)」(18.2%)という結果に。
「ドコモ(dポイント)」と「au(Pontaポイント)」については、前回調査から「ドコモ(dポイント)」は6.6ポイント増、「au(Pontaポイント)」は7.4ポイント増と追い上げを見せたが、「ソフトバンク(Tポイント)」に関しては、3.6ポイント減と唯一減少に。還元特典をTポイントからPayPay残高にシフトしたことが影響したよう。
しかしながら、PayPay残高を使えるようにした「ソフトバンク(PayPay)」は、QRコード決済で大きく伸張し、クロスユース率40.8%と断トツのトップに。次いで「楽天モバイル(楽天Pay)」(19.1%)、「au(au Pay)」(15.9%)、「ドコモ(d払い)」(15.7%)と続いた。
クレジットカードのクロスユース率では、「楽天モバイル(楽天カード)」(64.7%)がトップに。元々顧客基盤を持つ楽天モバイルがさらに囲い込みを進める結果に。以下「ドコモ(dカード)」(14.7%)、「ソフトバンク(Yahoo! JAPANカード)」(11.7%)、「au(au Payカード)」(8.7%)となった。
ECサイトにおいても「楽天モバイル(楽天市場)」の存在感は大きく、62.9%と断トツ1位に。次点は「ソフトバンク(Yahoo! ショッピング)」が26.7%、「au(au Payマーケット)」(5.5%)、「ドコモ(dショッピング)」(1.7%)と続いた。