APUがついに8コア/16スレッドに!

AMDから、新型APUの「Ryzen Pro 4000」シリーズ(開発コードネーム:Renoir)が登場した。Zen 2コアのCPUとRadeonグラフィックスが統合したもので、APUとしては初の7nmプロセスの製品となる。「Ryzen 7 Pro 4750G」「Ryzen 5 Pro 4650G」「Ryzen 3 Pro 4350G」の3モデルが発売されており、主なスペックと価格は以下の通り。

モデル CPU クロック TDP 価格
Ryzen 7 Pro 4750G 8C/16T 3.6/4.4GHz 65W 44,000円前後
Ryzen 5 Pro 4650G 6C/12T 3.7/4.2GHz 65W 29,500円前後
Ryzen 3 Pro 4350G 4C/8T 3.8/4.0GHz 65W 22,000円前後

注目はやはり性能の高さだろう。APUの従来の最上位モデル「Ryzen 5 3400G」が4コア/8スレッドであったのに対し、4750Gは8コア/16スレッドと倍増。APUのイメージを一新するパフォーマンスとなっている。本誌には大原氏によるベンチマーク記事が掲載されているので、詳しくはそちらを参照して欲しい。

  • APUとしては初の「Ryzen 7」となる。TDPは従来と同じ65Wを維持している

    APUとしては初の「Ryzen 7」となる。TDPは従来と同じ65Wを維持している

ソケットは従来通りSocket AM4で、すでに発売中のB550チップセット搭載マザーボード等での利用が可能。ただBIOSの対応状況については製品ごとに異なるため、不安なら購入時にショップで確認すると良いだろう。

BUY MOREがまとめているBIOSの対応状況

水冷マザー「AQUA」にZ490バージョン

ASRockの「Z490 AQUA」は、Intel Z490チップセットを搭載するE-ATXマザーボード。CPUとVRMをカバーする大型水冷ブロックが付属しており、ハイエンドCPUでも効率的に冷却することができる。Aquantiaコントローラによる10GbEや、Thunderbolt 3ポートを搭載するなど、スペックは非常に強力。価格は130,000円前後だ。

  • ASRockの「Z490 AQUA」。世界999台限定でシリアルナンバーも入っている

  • 豪勢なバックパネル。Aquantia 10GbEのほかRealtek 2.5GbEも備える

同社のAQUAは、すでにAMD X570版が発売されていたが、これはそのZ490版と言える。Dr.MOSによる16フェーズ電源を備え、高いオーバークロック性能を実現。基板のリア側には大きなOLED画面も備え、CPU温度やファン回転数などの各種情報を表示できる。そのほか製品には、ハードチューブ用のフィッティングも付属。

2.5インチSSDながら最大8TBを実現!

Samsungから、2.5インチSSDの新シリーズ「870 QVO」が発売された。同社の第2世代QLC NANDを採用しており、従来モデル「860 QVO」に比べランダム性能が向上。さらに、最大8TBという大容量化も実現した。価格は、1TBが13,500円前後、2TBが29,000円前後、4TBが59,000円前後だ(8TBモデルのみ未入荷)

  • Samsungの「870 QVO」。まずは3モデルが入荷した(画像:オリオスペック)