IT業界は慢性的な人で不足となっています。そのため、需要と供給にギャップがあり、IT人材の需要と供給の差は年々広がっています。経済産業省の調査によると、その需給ギャップは2030年には45万人になるそうです。その一方で、経済産業省は多様な働き方を推奨しており、その働き方の中には兼業と副業も含まれています。これらの事実を鑑みると、エンジニア職の需要や副業としての需要は今後も高まる可能性があります。
エンジニアを副業にするメリット4つ
まずは副業をすることで得られるメリットについて紹介していきます。
メリット1:スキルアップにつながる
エンジニアを副業にすると、プログラミングやアプリ開発などを実践しながら経験値を得られます。本業がすでにエンジニアであったとしても、普段は使わない言語や環境などを使って仕事をすれば、知識の幅が広がり、スキルアップなどにつなげることもできるでしょう。
メリット2:モチベーションアップ
毎日似たような仕事を続けていることで刺激が足りなくなり、仕事に対してマンネリ化を感じるようになってしまう人もいるでしょう。しかし、副業をして他の仕事に触れることでマンネリ化を解消できれば、本業に対して下がったモチベーションを上げられます。本業がエンジニアであれば、言語や環境の違いや他社のエンジニアからの刺激、新しい知識の吸収などがモチベーションアップにつながる可能性があります。
メリット3:新しいキャリアをスタートできる
本業がエンジニアで、副業にエンジニアを選べば、新しい知識や技術を身につけることができ、キャリアアップにつなげられます。本業がエンジニアでない人でも、副業にエンジニアを選ぶことで実践的な技術や知識、経験を身につけるられます。また、副業によって広がった人脈を通して、エンジニアとして新しいキャリアがスタートできる可能性もあるでしょう。
メリット4:時間を有効活用できる
副業としてのエンジニアにもいろいろな働き方がありますが、ネット環境さえあれば自宅で作業ができるというものも多いです。 そのため、テレワークで対応できる案件も多く、休日や仕事が終わった後の時間などを有効活用しながらスキルアップや副収入につなげられます。
副業としてエンジニアの仕事を獲得する方法5つ
副業としてエンジニアをするのであれば、エンジニアとしての仕事を獲得しなければなりません。しかし、頻繁に求人がされていることが少なく、未経験でも簡単にできる仕事内容ではないなどの問題もあります。そのため、副業としてのエンジニアの仕事を獲得するためには、適した方法で仕事を探す必要があります。
仕事を受ける方法1:エージェントに登録
実務経験がある人におすすめなのは、エージェントに登録をすることです。企業側が求める条件とマッチングすれば、エンジニアの仕事を紹介してもらえます。自身の稼働時間やスキルレベルなどをエージェントに伝えるので、ミスマッチを防ぐこともできます。ただし、エージェントによって、エンジニア案件の取り扱いが少ないこともあります。副業ではなくフリーランスや正社員を求める企業が多いなどの特徴が異なるため、適したエージェントを利用しましょう。
仕事を受ける方法2:講師になる
小学校でもプログラミングの授業が始まったことで、プログラミングスクールの講師の需要も高まっています。プログラミングスクールの講師では、単に成果物を納品するだけではなく、人にエンジニアの技術を教えるという経験も積めます。そのため、エンジニアとしての仕事だけをしている場合よりも、幅広い知識と経験を得られるでしょう。
仕事を受ける方法3:ポートフォリオを作ってみる
ポートフォリオとは、自身の実績や能力を証明するための成果物や資料などのことです。ネットなどでポートフォリオを公開し、それらを見た企業が依頼をするというケースもありますが、相応の高いレベルが求められます。そのため、基本的には企業に対して自分がどの程度のスキルレベルを持っているのかを証明するためのアプリやサイトなどを作り、資料を準備して名刺代わりのように使う場合が多いです。
仕事を受ける方法4:受託業務を受ける
エンジニアとしてのスキルが高ければ、企業から受託業務を受けるということもできます。ポートフォリオを通じて直接企業から依頼を受けたり、クラウドソーシングなどで案件を受注したりするといった方法です。テレワークや休日のみの作業で対応できるなど、条件を絞って仕事を受けられます。
仕事を受ける方法5:人脈を使う
知り合いをたどり、エンジニアを求めている企業を紹介してもらい仕事を獲得するという方法もあります。副業としてエンジニアの仕事をして人脈を広げることで、顧客からの紹介で新たな仕事を獲得できる場合もあります。エンジニアの仕事は積極的に獲得しにいかなかければ得ることが難しい場合も多いため、常に人脈を広げることを意識しておくことも重要でしょう。
エンジニアを副業にするときの4つの注意点
エンジニアを副業にすれば収入増だけではなく、スキルアップや時間の有効活用などさまざまなメリットを得ることができます。しかし、エンジニアを副業にする場合にはいくつか注意すべき点もあります。メリットだけでなく、注意点もしっかりと把握しておきましょう。
注意点1:スキルに合った仕事を選ぶ
副業としてエンジニアの仕事を得る場合には、会社で指示されて与えられた仕事を行うのとは異なり、受注する仕事は自分で判断しなければなりません。そのため、募集要項と自分のスキルが一致していなかったり、稼働時間と仕事量を見誤ってしまったりなどして、仕事を終えることができなかったり、納期が間に合わなくなったりなどしないように注意しましょう。
注意点2:本業とのバランスを考慮
副業はあくまでも副業なので、当然ながら本業に影響が出るような仕事の仕方をしてはいけません。副業を忙しくしすぎて、本業の仕事をする際に疲れや寝不足などで支障が出るようならば、本末転倒です。副業をするのであれば、本業の仕事とのバランスを調節しながら進めましょう。
注意点3:成果報酬
副業としてエンジニアの仕事をする際、「副業なのであまり高い報酬がもらえなくてもいいから、とにかく仕事が欲しい」と何でも受注するようなことはやめましょう。エンジニアの副業案件は時給換算ではなく成果報酬のケースが多いので、あまりに単価が低い案件を受けると、労力と報酬が見合わずに、コストパフォーマンスが低くなる可能性があります。
注意点4:仲介手数料がかかる
エンジニアの仕事を獲得するためにクラウドソーシングを活用するという人もいます。しかし、クラウドソーシングでは得た報酬から手数料を支払うことも多く、手元に入る収入額が思った以上に少なくなる可能性もあります。また、エージェントは求職者側が無料で利用できることが多いですが、エージェントによっては有料なものや、一部のサービスが有料という場合もあるので注意しましょう。
エンジニアを副業にして、キャリアアップを目指そう!
エンジニアを副業として選べば、本業だけでは得られない知識や技術、経験などを積むことができ、自身のスキルアップにつながります。また、本業がエンジニアでない人であっても、これらのメリットを得られますし、新しいキャリアをスタートするきっかけになることもあります。
副業でエンジニアをしてスキルアップをし、キャリアアップや新しいキャリアスタートにつなげましょう。