iPhoneやiPadの「App Store」アプリのTodayタブで、漫画家の萩尾望都先生のマンガ「ガリレオの宇宙」が無料で公開されました。萩尾先生が今回のために描き下ろしたオリジナル作品で、下にスクロールしていくだけでストーリーが楽しめる構成になっています。今回の作品は、すべてiPadとApple Pencilで作ったといい、作品作りの舞台裏もTodayタブのコラム「萩尾望都の新しい筆」「マンガの開拓者を照らす想像力の光」にて紹介されています。
萩尾先生は、1969年のデビュー以来、50年以上も創作を続けている現役のマンガ家。今回、ガリレオ・ガリレイの生涯を描いた「ガリレオの宇宙」を作るにあたり、イタリアの首都・ローマに赴いて取材をしたそうです。
萩尾先生にとって、今回公開した「ガリレオの宇宙」が下書きから完成までの全工程をデジタルで作画した初めてのマンガとなったそう。利用したのはiPad ProとApple Pencil、さらにアドビシステムズのスケッチ&ペイントアプリ「Adobe Fresco」です。水彩の表現の美しさや、長くペン入れしていても疲れない点など、iPad ProとApple Pencil、Adobe Frescoの組み合わせを評価していました。
新型コロナウイルスの影響で、アシスタントとは基本的にリモートでやり取りをしたそう。その際は、クラウドストレージ「Box」を積極的に活用したといいます。
コラムでは、カラー原稿の描き方の流れをまとめたアニメーションも用意しており、デジタルでのマンガ作成に興味のある人には有用なコンテンツとなっています。マンガの本編、コラムとも手持ちのiPhoneやiPadだけでなく、Safariなどのブラウザーから無料で閲覧できますので、この3連休やお盆休みを利用して家族で見てほしいと思います。