住友商事は9月4日、東京都千代田区神田錦町に複合ビル「KANDA SQUARE(カンダスクエア)」をオープンする。
同施設は、東京電機大学神田キャンパスおよび神田警察署の跡地に立地した複合ビル。外観は、古くから日本の美として誇るべき"錦織"をテーマに、庇が縦と横に織り紡がれるようなデザインとなっている。地上21階地下1階建てで、1階は商業ゾーン、2階は多目的ホール、3階は小ホールおよび貸会議室、5階から21階はオフィスで構成される。
1階の商業ゾーンに入るのは、「新しいコミュニティの場」「大人のこだわり」をコンセプトとしており、こだわりのメニューを楽しめるレストランやクラフトビアバー、地域居住者の生活を支えるスーパーマーケットやベーカリー、コンビニエンスストアなど、計12店舗。
「魚と酒 つりや」(創作料理)は、日本海の漁港、富山・氷見漁港で江戸時代から続く魚問屋が東京に初出店させたもの。昼は北陸で揚がる脂の乗ったブリやサワラなどを使用した魚漬け定食や、氷見漁港で人気の名物「ひみ浜丼」を提供。夜はアラカルトやお任せのコース料理、ワインや北陸の日本酒を用意する。
渋谷で人気の「道玄坂コックマン」がチャイニーズビストロとしてオープンする「MODERN モダンチャイニーズ コックマン」では、町中華を今風中華に仕上げ、盛り付けや味にもこだわった料理を提供する。
「錦町食堂 このじ魚金」は、同施設内にオープンする「魚金醸造スタンド」で作ったオリジナルクラフトビールとてんぷら・和食が楽しめる。「魚金醸造スタンド」では、店内の醸造所で醸造したできたての自家製クラフトビールを、スタンディングバーで飲むことができるという。
「串焼 博多松介」では、名物串「松介特製ねり」、半熟卵をそのまま串焼きにした「元祖 博多とろ玉」、トマトとモッツァレラチーズをジェノベーゼで仕上げる「創作串」、「博多もつ鍋」など、福岡・九州の魅力を前面に押し出したメニューを取りそろえる。
ベーカリーレストラン「POINT ET LIGNE」では、選び抜いた素材、日本の風土に合わせ独自の製法で作ったパンを提供する。店内はテイクアウトのパンやデリだけでなく、パンに合う料理やワインを提供する。
江戸時代の立ち飲み居酒屋を現代に再現した「豊島屋酒店」では、体にやさしい甘酒を販売。江戸料理を再現した「味噌田楽」や発酵食品を用いた体にやさしいおつまみなどを楽しむことができる。
そのほか、「Make Smile」がコンセプトのフラワーショップ「Karendo」、京都府河原町に本店を構える雑貨店「ANGERS」のコンセプトショップ「ANGERS ravissant」、スーパーマーケットの「サミットストア」、コーヒーショップ「タリーズコーヒー」、コンビニエンスストアの「ローソン」もオープンする。
1階商業ゾーンに隣接した芝生広場には、パラソルやタープ、ウッドステージなどを設ける。北側広場のフレームにはベンチやカウンターを設置。Wi-Fi、コンセントなどの機能を備え、アウトドアワークプレイスとして活用することもできる。