前回の「売れる中古スマホ、定番iPhoneに続く『Xperia 1』」に引き続き、今回はソフマップAKIBA5号店 中古デジタル館 買取センターに中古iPhoneのレンタルサービスの動向について尋ねました。

ソフマップは、2020年6月から「レンタルスマホ・スーパープレミアム」という、中古のiPhoneを月額でレンタル利用できるサービスを展開しています。

  • ソフマップの「レンタルスマホ・スーパープレミアム」の案内看板

レンタルの対象としているのは、128GBの「iPhone 7」と64GBの「iPhone X」の2種類。いずれもSIMフリーモデルで、iPhone 7は月額税込み860円(年額一括払いは同10,250円)、iPhone Xは同1,980円(年額一括払いは同24,800円)です。同店のプレミアムCLUB会員限定のサービスで、利用できる店舗は8月3日時点で全国24店舗を数えます。

1年未満での解約は契約解除料金(iPhone 7は1万円、iPhone Xは2万円)が発生しますが、契約期間中は端末の故障や破損などを保証するほか、1年経過後は同社指定の中古iPhone端末に交換できるなどのサービスも付きます。

出費を最小限に抑えて人気のiPhoneが利用できるのが魅力的なサービスといえますが、どのような人に利用されているのでしょうか。同店スタッフの板橋勇輝氏と香山裕佳氏に教えてもらいました。

  • 前回に引き続き、同店スタッフの板橋勇輝氏と香山裕佳氏に解説してもらった

保証付きの点が好感され、子どもに持たせるニーズが多い

2種類のモデルのうち、よりオーダーが多いのはiPhone 7とのことです。

「iPhone 7を中古で購入すると25,000円くらいになりますが、レンタルなら年額1万円ちょっと(税込み10,250円)で済むのが大きいかなと思います。iPhone Xも、年額でいえば中古品の半額以下で済みますが、『つなぎで持ちたい』という意味合いでは、費用が抑えられるiPhone 7に分があるのかもしれません」(板橋氏)

  • 中古のiPhone 7

  • こちらは中古のiPhone X

利用する層はさまざまですが、この“つなぎ”用途が支持を広げる原動力になっていることがうかがえます。

「使っていたiPhoneが壊れてしまって、次に買いたいモデルまでのつなぎとしてレンタルを利用される方が多いですね。メイン端末とは限らず、サブスマホのつなぎということもありますね」(香山氏)

そのほか、子どもに持たせる目的でレンタル契約する人も一定数いるとのこと。「価格が抑えられるうえに、落としたりして故障しても保証がつくのが大きいですね」(板橋氏)

特典付きのワイモバイルSIMセットモデルも用意

同店では、ワイモバイルのSIMカードと中古iPhone 7レンタルのセットも提供しています。年額一括払いの場合は1年間の端末レンタル料が無料になり、月額ならソフマップポイントが1万ポイント付く特典があり、格安SIMとの組み合わせを考える人の第一選択肢になっているそうです。

中古iPhoneのレンタルとともにSIMカードを同時契約する人の割合は、「10人中4人程度」(板橋氏)とのこと。それまで使っていたSIMカードを使い続ける人や、SIMなしのサブ端末として割り切って使う人も少なくないようです。

  • ワイモバイルのSIMカードとのセットも好調

  • ワイモバイルはMプランを選ぶ人が多いとのこと。月額3,680円だが、最初の半年は2,980円で利用できる

まだ始まったばかりのサービスということもあり、今後の端末の変化やプランの追加などは未定とのことです。ただ、端末の費用を極力抑えてiPhoneを利用したいというニーズには確かな手応えを感じている様子でした。

香山氏は「年額一括で契約される方もいらっしゃいますが、私が接客させていただいた範囲だと月額払いを選ばれる方が多いです。初回料金(iPhone 7は税込み1,650円、iPhone Xは税込み5,000円)だけ払って、あとはサブスク感覚で使われているのかなと思いますね」と率直に話していました。