世はお盆の帰省シーズン。県外をまたぐ帰省については、政府や専門家がそれぞれに見解を出しているが、当の帰省者本人はどのように考えているのだろうか。

今回は、マイナビニュース会員803人にアンケートを実施し、「新型コロナ禍での帰省」について聞いてみた。

  • 「新型コロナの感染が怖いので帰省したくない」と考えている人はどれくらい?

Q.「新型コロナの感染が怖いので、帰省したくない」という気持ちがありますか?

「はい」(50.4%)
「いいえ」(49.6%)

■「移動中の感染が怖い」

・「移動距離が長いと、感染のリスクが増えそうだなと感じています」(39歳男性/千葉県/既婚)

・「自分や家族ももちろん心配なのですが、実家の高齢の母に万が一感染させてしまったら…と思うと、怖くて帰省出来ません」(49歳女性/埼玉県/既婚)
・「移動距離が長いほど、感染のリスクが増えるのが怖い」(32歳女性/埼玉県/既婚)
・「実家に帰る途中で感染してしまう恐れ」(47歳男性/奈良県/既婚)
・「羽田空港から品川乗り換えなので、人も多いし自分が感染するのが怖い。そのうえ自分が感染して、義親に移してしまったらと思うとさらに怖い」(46歳女性/山口県/既婚)
・「移動することで感染リスクが高まり、また自分自身がキャリアになって人に感染させるのも怖い」(41歳女性/岡山県/未婚)
・「東京を経由しなければならないので、怖さはある」(49歳男性/奈良県/未婚)

■「地元の人の目が怖い」

・「近所の人に会ったら何か言われそうで怖い」(46歳女性/埼玉県/未婚)
・「傍目があり、いろんなことを言われる」(48歳男性/和歌山県/既婚)
・「自身のレンタカーが県外ナンバーであるため、近所の住民から申し入れがあるかも。大阪市に住んでいるから親戚の人に感染させてしまう」(47歳男性/大阪府/未婚)
・「地元の住民とトラブルになる」(39歳男性/神奈川県/未婚)

・「都市部に住んでいるので白い目で見られないか不安」(44歳女性/兵庫県/未婚)
・「コロナ患者の多い県なのでナンバープレートでわかってしまう」(44歳男性/埼玉県/既婚)
・「帰省先がほとんど感染者がいない地方なので、親戚の地域での立場が悪くなることがありうる」(47歳男性/東京都/未婚)
・「帰省したことにより、親が感染したら、近所から村八分状態にされそうだから」(47歳女性/広島県/未婚)
・「県外ナンバーの車に嫌がらせをされるのではないかと不安」(39歳女性/群馬県/未婚)
・「首都圏から帰省するのは、あまりよく思われないんじゃないかと考えてしまう」(40歳女性/神奈川県/既婚)

■「感染を広げてしまうかもしれない怖さ」

・「東京のほうに住んでいると、感染を広げてしまうんじゃないかという不安」(45歳女性/神奈川県/未婚)
・「知らない間に親戚に広げてしまう怖さがある」(39歳女性/京都府/既婚)
・「両親は年寄りなので感染させると生命に関わりやすいから」(49歳男性/神奈川県/既婚)
・「高齢の祖母にコロナがうつらないかどうかが心配」(35歳男性/神奈川県/未婚)
・「自分もコロナにかかっているかもしれないので、高齢の両親にもしコロナを移してしまったら大変なことになるのでそれが心配である」(38歳男性/栃木県/未婚)
・「県外の人に感染を広げてしまい、家族に迷惑を掛ける怖さがあります」(37歳男性/静岡県/未婚)
・「自分が無症状で感染してたとして知らない間に家族や家族以外に感染させてしまう可能性があるということ。最悪の場合、自分が原因で命を落とす人が出るかもしれないという怖さがあります」(44歳男性/茨城県/未婚)

■「その他」

・「やはり前提として、この時期の移動は自粛するべきと考えています。やはりこれからはコロナと向き合っていくという考えはどこかおかしいと思います。それよりも、徹底我慢で犠牲を払ってでも撲滅を目指すべきです。自分の行動で他者に迷惑はかけれません。」(47歳男性/奈良県/未婚)
・「フェリーを使わないと帰省できない」(39歳女性/香川県/既婚)
・「県外の人と触れ合うのが怖い」(30歳男性/鹿児島県/未婚)
・「地元の医療機関がないんで、迷惑をかけてしまうかもしれないから。」(42歳男性/京都府/未婚)
・「医療が脆弱な地域に、未知のウイルスを持ち込んではいけない。無症状ならばなおさら。自分が大丈夫でも、他の人は? 高齢者へ感染してしまった場合のリスクが高すぎる。」(46歳女性/鹿児島県/未婚)
・「コロナの感染者数を上げる手助をするようなものなので、今の状態で他都道府県に移動することは帰省に関して怖いとか関係なくするべきではないと思っています。こんなに感染力が強い感染症の場合、感染源か感染経路を絶たないかぎり終息はありえないことはわかっているので、中途半端な自粛ではワクチンが完成しないかぎり難しい」(47歳男性/千葉県/未婚)
・「父親は既に亡く、母親も八十歳を超えていて、せっかく長生きの親をコロナなんかで亡くしたくない」(48歳男性/東京都/未婚)
・「私の実家が都会の方にあるので帰る方が怖いです。私が住んでる所はコロナウイルスがあまり出てないのでどうするか今迷ってます」(48歳女性/群馬県/既婚)

■総評

調査の結果、実際に帰省するかどうかは別として、「新型コロナの感染が怖いので帰省したくない」と考えている人は50.4%と約半数に達した。

自分が感染すること、自分が感染源となって感染を広げることに加え、帰省先の人に白い目で見られないか怖い、というように、周囲の目を気にする意見も目立った。

地域によっては独自の緊急事態宣言が出ているところもある中で、どのように考えればいいか。帰省するか否か、難しい判断が各自に委ねられている。

調査時期: 2020年7月17日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 803人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません