トヨタ自動車は2020年度第1四半期の決算を発表した。販売台数は新型コロナウイルス感染拡大の影響により各地で減少し、連結販売台数は前年同期比50%の115.8万台となったが、営業利益は139億円の黒字を確保。同社によれば台数は回復基調にあり、今期の第4四半期には前年同期比105%まで戻せる見込みだという。

  • トヨタの「ハリアー」

    トヨタの販売台数は回復基調。新型「ハリアー」(写真)は発売から約1カ月で約4.5万台(日本国内、月間販売目標の15倍)の受注を獲得した

通期の販売見通しを上方修正

2020年度第1四半期の営業収益は4兆6,007億円(前年同期比40.4%減)、営業利益は139億円(同98.1%減)。連結販売台数(ダイハツ工業および日野自動車を含め、中国の合弁事業など非連結会社を除いた台数)は前期比50%まで減少したものの、トヨタ・レクサス販売台数(非連結会社を含めた台数)は前期比69%の170.6万台で、2020年5月時点の見通しであった約60%を上回る結果となった。2020年度通期の連結販売台数は期首前提に対し20万台増加の720万台、トヨタ・レクサス販売台数は同30万台増加の830万台にそれぞれ上方修正した。

コロナ禍でもトヨタの販売台数は徐々に回復してきている。2020年6月単月の販売台数は、グローバルで前年同月比84%まで戻っているとのこと。同月のレクサスのグローバル販売は約6.4万台で、6月としては過去最高の数値となったという。ちなみに、2020年1月~6月の期間に最も売れたトヨタ車は「RAV4」で、台数は42.6万台に達したそうだ。

  • トヨタの「RAV4」

    「RAV4」は販売好調。中国における2020年1~6月の販売台数は前年同期比115%の7.2万台に