エムエスアイコンピュータージャパンは8月6日、NVIDIA Quadroを搭載したモバイルワークステーション2機種「WS66」、「WF75」を発表した。8月12日から発売する。価格は「WS66」が630,000円前後(税込)、「WF75」はQuadro RTX搭載モデルが310,000円前後(税込)、Quadro T2000搭載モデルが240,000円前後(税込)。
最も高性能なモデルでは、CPUに第10世代Intel Core i9、グラフィックスにNVIDIA Quadro RTXを搭載。デスクトップPCに匹敵する処理性能を誇り、3Dグラフィックスを用いた設計、デザイン、シミュレーションなど幅広い作業に対応するとしている。また、Quadro RTX搭載モデルではVRにも対応する。
薄型・軽量デザインを採用し、Webカメラやマイクを備え、無線LANはWi-Fi 6に対応する。ビジネス向けのセキュリティ機能を提供するTPM 2.0や顔認証、指紋認証も備えたモデルもラインナップされる。
本体は米国国防総省制定の軍事規格「MIL-STD 810G」準拠し、日々の業務で持ち運ぶ際に発生しうる衝撃に耐えられる堅牢性を備える。付帯する製品保証は3年間。
WS66
WS66は薄さ19.8mmの筐体に、8コア16スレッドの第10世代Intel Core i9とNVIDIA Quadro RTX 5000 Max-Qデザインを搭載。標準構成で64GBメモリ、1TB SSDを搭載する。液晶は4Kパネルを採用。顔認証赤外線カメラや指紋認証リーダーを搭載する。
主なスペックは、CPUがIntel Core i9-10980HK、メモリが64GB DDR4(32GB×2)、ストレージが1TB SSD(M.2 NVMe)、グラフィックスがNVIDIA Quadro RTX 5000 Max-Q デザイン、液晶パネルが15.6型ノングレア 4K(3,840×2,160ドット)、OSがWindows 10 Pro 64bit。
ネットワークはWi-Fi 6(11ax)対応無線LAN+Bluetooth 5.1。インタフェースは2.5Gigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB 3.2 Gen2 Type-C(Thunderbolt 3、PD対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-C ×1、USB3.2 Gen2 Type-A ×1、HDMI ×1、SDカードリーダー(SDXC 対応)、92万画素Webカメラ(顔認証機能対応、マイク内蔵)、指紋センサーなど。バッテリ容量は6,250mAh。
本体サイズはW358.3×D248×H19.8mm、重さは約2.1Kg。この構成で価格は630,000円前後(税込)。
WF75
WF75は、17.3型ディスプレイを搭載しつつ、狭額縁デザインにより本体の小型・薄型化を実現したモデル。Quadro RTX 3000搭載モデル(WF75-10TK-409JP)とQuadro T2000搭載モデル(WF75-10TJ-296JP)が用意される。Webカメラ(マイク内蔵、顔認証は非搭載)や Wi-Fi 6は標準搭載。
「WF75-10TK-409JP」の主なスペックは、CPUがIntel Core i7-10750H、メモリが32GB DDR4(16GB×2)、ストレージが512GB SSD(M.2 NVMe)+1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA Quadro RTX 3000、液晶パネルが17.3型ノングレア フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 10 Pro 64bit。
ネットワークはWi-Fi 6(11ax)対応無線LAN+Bluetooth 5.1。インタフェースはGigabit Ethernet対応有線LAN×1、USB3.2 Gen1 Type-C ×1、USB3.2 Gen1 Type-A ×3、HDMI ×1、92万画素Webカメラ(マイク内蔵)、指紋センサーなど。バッテリ容量は4,500mAh。
本体サイズはW397×D260×H23.1mm、重量は約2.2Kg。この構成で価格は310,000円前後(税込)。
「WF75-10TJ-296JP」の主なスペックは、メモリが8GB DDR4(16GB×2)、ストレージが512GB SSD(M.2 NVMe)、グラフィックスがNVIDIA Quadro T2000で、このほかは「WF75-10TK-409JP」とほぼ共通。この構成で価格は240,000円前後(税込)。