東武鉄道はこのほど、一部の駅待合室やウォークインカウンターなどに空気循環式殺菌灯を使用した新型コロナウイルス対策を導入すると発表した。

  • 空気循環式殺菌灯による殺菌の過程(イメージ)と実物のイメージ

空気循環式殺菌灯は、ファンで取り入れた室内の空気に殺菌力が強い紫外線を照射し、殺菌やウイルスの無力化を行う装置。病院の無菌室などでも使用され、1台設置すると40平方メートルの範囲を1分間で90%殺菌することが可能だという。コロナウイルスが分類されるRNAウイルスの中で最も耐性が強いロタウイルスも、この装置で数秒照射すると無力化されることが確認されている。

東武鉄道は今回、この空気循環式殺菌灯を北千住駅、春日部駅、東武動物公園駅の待合室に設置。浅草駅、とうきょうスカイツリー駅、北千住駅、池袋駅、川越駅のウォークインカウンターと運行管理所にも設置する。8月中旬から順次、設置を進める。

  • 待合室への設置イメージ

  • ウォークインカウンターへの設置イメージ

あわせて駅の待合室、ウォークインカウンター、エスカレーターの手すりベルトや自動券売機など、利用者の手が触れる箇所を中心に、8月中旬から抗ウイルス効果などが持続する「抗ウイルス・除菌抗菌剤」を使用した清掃に順次切り替える予定としている。