京成電鉄の通勤型車両3600形のうち1編成(3688編成)がリバイバルカラー化され、デビュー当時のファイヤーオレンジの塗色を再現。8月から運行開始している。

  • リバイバルカラー化された京成電鉄3600形(3688編成)。ファイヤーオレンジの帯を再現した

3600形は1982(昭和57)年にデビュー。京成電鉄初のオールステンレス車両であり、T字型ワンハンドルマスコンや回生ブレーキ付界磁チョッパを採用した制御方式など、製造当時の先端技術を取り入れた車両だという。

リバイバルカラー化された3600形(3688編成)は、京成上野方から「3688」「3687」「3686」「3683」「3682」「3681」の6両編成。車体前面・側面の窓下および車体側面上部の帯をデビュー当時のファイヤーオレンジに変更された。リバイバルカラーでの運行初日となった8月1日、「懐かしの京成電車運行ツアー」として東成田駅から八千代台駅まで走行。ファイヤーオレンジの「3688」車番ステッカーをセットにした「3600形リバイバルカラー記念乗車券」(限定3,600部)も同じ日に発売された。

  • この日は京成津田沼~ちはら台間を折り返す運用に就いた

8月3日の日中時間帯には、京成津田沼~ちはら台間(千葉線・千原線)で営業運転を行い、快晴の下、ステンレス製の車体を輝かせながら千葉線を走行していた。今回のリバイバルカラー化に際し、「沿線のお客様をはじめ多くの京成電鉄ファンの方々に、郷愁感や当時の想い出に思いを馳せる機会をご提供したい」と京成電鉄は説明する。