TBSの大型ネタ特番『ザ・ベストワン』。「今一番見たいベストな芸人が“ベストワン”のネタを披露する」をコンセプトに、他の番組では見られない貴重なネタも楽しめ、3月15日の第1弾放送後、5月8日にはゴールデンタイムでアンコールの「特別編」が放送される好評ぶりだ。

総合演出の共同テレビ・藪木健太郎氏に、きょう2日(18:00~21:00)に放送される第2弾の見どころを聞いた――。

  • (左から)『ザ・ベストワン』MCの今田耕司、笑福亭鶴瓶、本田翼 (C)TBS

    (左から)『ザ・ベストワン』MCの今田耕司、笑福亭鶴瓶、本田翼 (C)TBS

■“ベストワン”くくりだからこそのネタ

各局でさまざまなネタ番組が放送されているが、「“ベストワンのネタを披露する”という引っかかりが、横並びにしたときに違う形で見えているんだと思います」と手応えを語る藪木氏(以下同)。「“ベストワン”というくくりだからこそできるネタが、今回も出てきました。例えば、最近は全然やってないネタを“今の自分たち”がやったらどうなるのか…というところだと、昔からバージョンアップした形で見られるんです」と、特徴を解説する。

前回は、芸人を紹介する“振りVTR”を楽屋で撮影して作っていたが、今回はクロマキーを貼ってさまざまな角度から撮影するなどしており、MCの今田耕司にも「進化してるね」と好感触。また、第1弾は衣装のワンポイントで番組カラーのオレンジをあしらっていたが、今回から番組ロゴのピンバッジを製作し、芸人たちが衣装に身につけている。

前回は、講談師の神田伯山が“オープニング口上”を披露し、視聴者のテンションを一気に高める役割を担ったが、今回は、和田アキ子とm-floがオープニングのスペシャルゲストとして登場し、芸人の出囃子(登場曲)で番組が使用しているm-flo loves Akiko Wadaの「HEY!」(05年)をパフォーマンス。

「演芸以外の世界でベストワンと呼んでふさわしい方に、このお笑い祭りのトップを飾ってもらおうというコンセプトです。アッコさんはすごくノッてくださって、その日の夜に(MCの笑福亭)鶴瓶さんにすぐ電話があったそうです(笑)。m-floのVERBALさんのラップの歌詞は、この番組に向けて少し変えておりますので、そこも楽しみにしていただければ」と、ベストワンネタ以外での注目ポイントを語った。

  • m-flo loves Akiko Wadaの和田アキ子(左)、VERBAL(右)、☆Taku Takahashi(中央) (C)TBS

■霜降り明星&和牛でスタート

MCには、鶴瓶&今田という「スタジオの空気をすごく良くしてくれる」2人に加え、新たに本田翼を起用。最近では『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ)のゴチメンバーのほか、『中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん』(TBS)、『クイズピンチヒッター』(フジ)とMCでもバラエティの活躍が目覚ましいが、「本当にすてきに笑う方ですよね。収録が終わった後は、芸人さんの言ったフレーズを真似してました(笑)」と藪木氏が語るように、天真爛漫(らんまん)ぶりが伺える。

今回は、若手からベテランまで31組が勢ぞろいし、トップは霜降り明星と和牛でスタートダッシュを切る。そして注目は「ナイツ、サンドウィッチマン、中川家の3連発があります。普通だったらこんないいメンツはバラけさせるんですけど、出し惜しみなしです」と予告している。

●『ザ・ベストワン』出演芸人
アインシュタイン、銀シャリ、さらば青春の光、サンドウィッチマン、霜降り明星、スピードワゴン、東京03、友近、ナイツ、中川家、なすなかにし、南海キャンディーズ、バイきんぐ、バカリズム、ハライチ、マヂカルラブリー・野田クリスタル、ミルクボーイ、和牛

○「ベストワンミニッツ」
アユチャンネル、木下弱、キャツミ、クロスバー直撃、SAKURAI、さや香、3時のヒロイン、タチマチ、ぼる塾、マユリカ、もりやすバンバンビガロ、ヤンシー&マリコンヌ、ワタリ119

  • 総合演出の藪木健太郎氏

●藪木健太郎
1971年生まれ、三重県出身。早稲田大学卒業後、95年にフジテレビジョン入社。照明部から02年にバラエティ制作に異動して『アヤパン』『力の限りゴーゴゴー!!』『笑う犬』『新堂本兄弟』『爆笑ヒットパレード』『エニシバナシ』『おじさんスケッチ』などを担当。『爆笑レッドカーペット』『爆笑レッドシアター』『THE MANZAI(第2期)』『うつけもん』『オサレもん』『ツギクルもん』『ENGEIグランドスラム』『笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI』などのネタ・演芸番組を立ち上げ、18年から共同テレビジョンに出向。『ザ・ベストワン』(TBS)のほか、『~両親ラブストーリー~ オヤコイ』(読売テレビ)、『NHKだめ自慢~みんながでるテレビ~』(NHK総合)、『カバる!~あのコントを俳優がカバーしたら~』(NHK BSプレミアム)、『ネタX(エクス)チェンジ』(読売テレビ)などを手がける。