小田急電鉄は箱根登山鉄道箱根湯本~強羅間の運転再開を記念し、8月1日から赤い1000形の特別運行を開始した。通常、おもに小田原~箱根湯本間を走行する赤い1000形が小田急線全線を走行し、新宿駅発着の運行も実現した。
箱根登山鉄道の箱根湯本~強羅間は、「令和元年東日本台風」(台風19号)の影響により、長期間にわたって運転見合わせとなったが、7月23日に運転再開。これを記念し、赤い1000形による小田急線全線の特別運行が企画された。
赤い1000形は2009(平成21)年3月に登場。箱根登山鉄道と姉妹鉄道提携を結んでいるスイス・レーティッシュ鉄道のベルニナ急行に使用されるものと同じ赤色のカラーリングを施し、おもに小田原~箱根湯本間に乗り入れる車両として活躍している。今回の特別運行では、新宿方に赤い1000形4両編成、小田原方に従来の1000形6両編成を連結した10両編成で運行され、新宿駅発着の快速急行または急行としての運用も。赤い1000形による都内や江ノ島線、多摩線の定期運行は初だという。
赤い1000形の車内では、箱根の美しい風景写真を掲出するとともに、2次元バーコードを読み取ることにより、箱根の四季折々の風景を動画で楽しめる。日中の新宿駅停車中や走行中、箱根ゴールデンコース60周年を記念して制作したオリジナルテーマ曲「HAKONECTION(ハコネクション)」の車内BGMも流れるとのこと。特別運行の期間は8月31日まで。なお、車両点検等のため走行しない日がある。