高級なイメージがある、ふぐ料理。普段はあまり食べる機会がないサラリーマンも多いのではないだろうか。そんなふぐ料理をリーズナブルかつ新しい食べ方で提供する、“オトナ向けの居酒屋メニュー”が登場したと聞いて、「玄品 上野」(以下・玄品)でたっぷりと味わってきた!

  • 骨付きカルビ風の骨付きふぐと皮をジュージュー焼く新しい食べ方を体験

とらふぐ専門店の"夏ならではのメニュー"

「玄品」は、関東を中心に全国各地に店舗を構えるとらふぐ専門店。2020年7月3日より「玄品 上野」(東京)と「玄品 大阪梅田東通」にて、約40品目の「オトナ向け居酒屋メニュー」が販売されている。

  • 「玄品 上野」はJR御徒町駅北口徒歩3分、東京メトロ銀座線・都営大江戸線の上野御徒町駅A3出口から徒歩1分

ふぐといえば、忘新年会など冬にコースで食べるイメージだが、今回の新メニューは、夏でも色々な楽しみ方ができるふぐの美味しさを、単品で気軽に味わってほしいというコンセプトから生まれたもの。目玉となっているのは、「夏の豪華大皿盛り」(税別1,980円)。約30cmの大皿にふぐ・うなぎ・ハモなど6品が乗ったその名の通り豪華で尚且つとても涼しげな一皿だ。通常、コースでは薄造りの刺身、ぶつ刺、からあげ、雑炊などが定番だが、「夏の豪華大皿盛り」では新しい趣向を取り入れた料理を盛り込んでいるという。

  • この豪華さで1人前! ゆっくりと時間をかけて夏のふぐ料理を満喫できるメニューだ

満足度◎の「夏の大皿盛り」を実食

では、早速いただいてみよう。まずは夏ならではのガラスの器に入った「ふぐ刺し盛り」。身が厚めに切られた刺身をもみじおろしと一緒に食べてみると、ふぐならではのコリコリした歯応えの良さと薬味で引き出された淡白な身の旨味に感激。一品目からめちゃくちゃ美味いぞ。恥ずかしながら、ふぐの美味しさを初めて知った気分だ。

  • ふぐならではの食感と旨味が楽しめる刺身

続いて「ふぐぶつ醤油麹和え」へ。さらに厚く切られた身と皮の弾力があり食べ応えがすごい。甘辛なタレとの相性も抜群。ふぐをつみれにして揚げ、タレをかけた「焼きだれふぐつみれ」はふんわりとした食感と濃い目の味がまたひと味違うアクセントに。「いくらとふぐ卵巣糠漬け」は、酒のアテに最高。チビチビつまみながら日本酒が飲みたくなることうけあいだ。「ハモ落し」、「鰻寿司」と、ふぐ以外の季節を感じさせる料理も。次は何を食べようかな~という楽しさが満載で、あっという間に平らげてしまった。この豪華さで税別1,980円はかなりお得なのでは? 大満足の一皿だった。

  • 約30cmの大皿にうなぎ・ハモ・ふぐなど6品が盛り込まれた「夏の豪華大皿盛り」

焼肉のようにふぐを堪能できる「焙玄コース」

せっかくなので、その他のおすすめメニューの「焙りとらふぐ」もいただいた。ふぐというと鍋のイメージがとても強い。玄品では夏でも鍋を食べられるが、専門店として夏ならではのニーズに合わせて、焼きふぐをメインとした「焙玄コース」を用意しているという。もともと焼きふぐはグランドメニューにもあったものの、焼肉のように食べてもらいたいということから、「焙玄コース」では通常の焼きふぐとは違い、ふぐをカルビ風にカットしている。

「熟成骨付きふぐ」「ふぐ身」「焼きふぐ皮」の3種類盛りとなっており、タレは5種類。今回は「焙玄コース」のみで用意されている「甘辛ジャン」「塩ニンニク」の2種類をチョイスした。

まずは「塩ニンニク」から。「熟成骨付きふぐ」を網の上でジュージューと煙を立て焼いていると、完全に骨付きカルビにしか見えない。本当に焼肉屋さんにいるようだ。ひと口食べたら、ジューシーでめちゃくちゃ美味い! 淡白なふぐの身が塩ニンニクの味つけと相まって、絶品だ。骨まで余さずむしゃぶりついてしまった。

  • 焼きふぐ3種盛りの「塩ニンニク」

  • 味がしっかりついていて旨味たっぷり

一方の「甘辛ジャン」を食べたら、こちらも旨味が深い甘辛いタレがバッチリ合っていて、甲乙つけがたい美味さ。一匹から2枚しか取れないという貴重な「焼きふぐ皮」は、ゼラチン質のプリプリな食感でホルモンっぽさもあり、こちらの味付けの方が合う気がした。

  • 焼きふぐ3種盛りの「旨辛ジャン」

  • 見た感じは完全に韓国風焼肉! でも焼きふぐです

  • 焼きふぐは食べ応えたっぷりで大満足だった

そして、シメにおすすめなのが、「玄品麺」。焼ふぐのすり身入り、特製のつけダレで食べる名物で、店長さんが「つけ麺だけで店が出したいぐらいです」と胸を張るだけあって、魚介ベースの濃厚なつけダレとモチモチした麺は個性があって本格的。つけダレの舌触り、麺の喉ごしも良くて、ふぐをたっぷりと食べた後でも、ひと口食べると食欲復活な美味さだった(「焙玄コース」は焼きふぐ3種盛り、湯引き、てっさ、玄品麺またはふぐ茶漬け、デザートの全5品で税別4,000円)。

  • 店長さんおすすめの「玄品麺」はオリジナリティあふれる逸品で絶対食べるべき

気づいたら、刺身から焙りふぐ、つけ麺まで、いったいふぐを何匹食べたんだろう? というほど、思いっきりふぐ三昧で贅沢をしてしまった。新しいふぐの楽しみ方を発見して大満足な気分で店を後にした。ごちそうさまでした!


ふぐは淡白なだけに色んな味つけ、食べ方ができて、さらに肉のようにもたれることも少ないから、いくらでも食べられる。その上コラーゲンたっぷり低カロリーで、健康志向の方にもバッチリで、まさに言うことなし。これだけのご馳走がリーズナブルな価格で楽しめる「玄品」にまずは一度足を運んで、その美味しさを体験してほしい。

コロナ感染対策も万全で、1テーブルごとにアルコール消毒のスプレーや、取り箸と食べる用の箸がそれぞれ用意されている等、安心安全に楽しめる配慮が事細かになされていたのも特筆もの。断然、おすすめです。

●information
「玄品 上野」
東京都台東区上野2-1-6 1F~4F(B1もあり)
営業時間
12~15時(L.O 14時)、16~22時(L.O 21時)
土日祝は12~22時(ランチL.O 14時、ディナーL.O 21時)
休:無