歌舞伎俳優の市川海老蔵が、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ43』(8月22日18:30~23日20:54)に参加することが31日、明らかになった。

  • 市川海老蔵(左)と岸優太=日本テレビ提供

海老蔵は「今年の24時間テレビというのは意味合いが違う」と語り、「私たちが披露するパフォーマンスで、みなさんが少しでも笑えたり、希望を持てたり、現実を離れられたりするような企画になれば良いなということで、参加させていただきたい」と参加を決定。日本全国に元気を届けるスペシャル歌舞伎パフォーマンス「市川海老蔵が動く 失われた日本の夏、ふるさとの祭り」を披露する。

人々を勇気づけ、感動を与え、 心の拠り所でもあった祭り。しかしこの夏、コロナ禍の影響で、全国各地で開催予定だった様々な祭りが相次いで中止となり、多くの人々が心を痛めている。そんな状況だからこそ、視聴者に熱いエールと感動を届けるべく、誰も見たことのないパフォーマンスをスペシャル歌舞伎として披露 。このパフォーマンスには、メインパーソナリティーの岸優太(King & Prince)も参加し、8月22日に国技館での本番お披露目を目指す。

今回の演目は、歌舞伎十八番のうち『景清』を基にしたパフォーマンス。『景清』は、平家の侍・悪七兵衛景清が鎌倉方に捕らえられて牢に入れられるものの、豪勇を奮って堅固な牢を破って飛び出し、荒々しい大立ち回りを演じるという内容だ。

演出・プロデュースの海老蔵は「その『景清』の力強さが今の苦境を乗り越え 日本に元気を与えられる」と感じて、この演目に決定したと紹介。岸は、難しい動きや見せ場のある新たに創作された登場人物を演じる。

海老蔵は「今年の夏は、日本中みんなが楽しみにしていたイベントやお祭りがなくなってしまいました。この企画をご覧になっていただいて、皆さんに少しでも笑えたり希望を持ってもらえれば。そして、市川團十郎家の家の芸として受け継がれているスピリット、魂のようなものを皆さまと共有し、勇気に変えていただく機会になれば、私たちにとってもよいことですし、いまの日本にとっても良いなという思いで引き受けさせていただきました」とコメント。

岸は「(今回初挑戦する歌舞伎は)普段、やっているダンスとはまったく違う体力的なキツさや、『本番一発勝負』という厳しい環境での挑戦ですが、生半可なものは皆さまにお見せできないので、見ていただく方に伝わる演技ができるように頑張ります」と意気込んでいる。