小田急電鉄は30日、片瀬江ノ島駅の駅舎改良工事が7月30日に完了したと発表した。片瀬江ノ島駅の新駅舎は2月28日に一部供用開始しており、今回は新江ノ島水族館とのコラボレーションでクラゲ水槽を設置。日没後、四季に合わせた光の色によるライトアップを毎日実施する。
片瀬江ノ島駅の新駅舎は、神社仏閣の技法である竜宮造りを取り入れたほか、屋根上にイルカの像を設置し、「五頭竜と天女の伝説」をイメージした装飾を施すなど、品格と遊び心が共存する建物として一部供用開始している。
より竜宮城らしい駅を演出するため、2カ所ある改札口の間へ新江ノ島水族館とコラボした大型のクラゲ水槽を設置。駅に降り立ったときから海中にいるような気分を味わうことができ、よりわくわくした気持ちで江の島観光へ出発できるという。水槽の裏面に86インチの大型デジタルサイネージを設置し、新江ノ島水族館の水槽の映像などを放映する。
日没後には、季節やイベント開催などに合わせ、新駅舎を幻想的にライトアップする。四季を想起する色合いをベースとした「ふだん」と、そこに江の島の波や風をイメージさせる演出を加えた「宴」の2パターンを交互に実施するほか、花火大会やクリスマスといったイベントの際、特別なライトアップを実施する。
なお、7月30日初電から改札通路が1通路増え、全8通路(北側4通路・南側4通路)となり、駅の利便性も向上する。トイレも改良工事前と比べて男女とも個室トイレを増やしたほか、女性向けのパウダーコーナーを設置し、多目的トイレは1カ所から2カ所へ増設した。