Googleの有料クラウドストレージプラン「Google One」に含まれるAndroid向けの携帯データのクラウドバックアップ機能が、Googleユーザーを対象に無料化される。Android用のGoogle Oneアプリで数日中にロールアウトを開始し、また近々iOSアプリもリリースしてiPhoneでも利用できるようにする。
同社は、2018年にGoogle Driveで提供していた有料ストレージプランを発展させる形でGoogle Oneを開始した。その際に、月額9.99ドルのプランの保存容量を2TBに引き上げた。そして2019年に、Google Oneを契約するAndroid端末利用者がGoogle Oneアプリを用いてスマ−トフォンのデータをバックアップできる機能を追加。アプリデータ、通話履歴、コンタクト、設定、SMSメッセージなど、Googleアカウントで使用するAndroid端末でクラウドに自動保存されるデータに加えて、Google Oneではオリジナル品質の写真とビデオ、MMSメッセージの写真/ビデオ/音声ファイルなどもバックアップできる。
そのGoogle Oneアプリを用いたスマートフォンデータのバックアップ機能が、Google Oneの提供地域において、Google Oneを契約していなくても利用できるようになる。それに伴って、現在Webで提供しているクラウドストレージ管理ツールをGoogle Oneアプリに組み込み、同ツールも無料で利用できるようにする。Googleアカウントで無料のまま使用できるクラウドの保存容量は15GBだ。空き容量が少なくなった時にストレージ管理ツールを使って、不要である可能性があるファイルやサイズの大きいファイルなどを簡単に見つけ出せ、プレビューで確認しながら削除できる。それでも十分な空き容量を作れない場合は有料プランが必要になる。Google Oneは保存容量100GB(月額1.99ドル)からとなっている。
iOSアプリの携帯データのバックアップは、写真、ビデオ、コンタクト、カレンダーイベントなどをGoogleに保存する。Android端末に比べるとクラウドとの連携が限られそうだが、Appleアカウントで無料で使用できるiCloudの保存容量は5GBだ。Google Oneアプリは、iPhoneで無料保存容量15GBのGoogleのサービスを活用する方法の1つになる。