キャリアバンクはこのほど、「銀行の働きやすさに関する調査」の結果を発表した。同調査は、銀行員(退職者含む)とその妻を対象にしたもので、会社の口コミサイト「カンパニー通信」に掲載されている銀行の口コミを分析対象として行った。
銀行勤務経験者137名を対象に、勤務先企業を「ブラック企業」「ホワイト企業」のどちらだと感じているか尋ねたところ、67.15%が「ホワイト企業」、32.85%が「ブラック企業」と答えた。
「ホワイト企業」と答えた人からは、「完全週休二日制かつ福利厚生も整っているので、働きやすい」(地方銀行・男性)、「働き方改革によって残業削減が進められています。部署によっては差はあるものの、残業はほとんどありません」(地方銀行・女性)といった口コミが寄せられている。
一方、「ブラック企業」と答えた人からは、「ノルマが厳しく、達成するまで精神的にも追い詰められます」(地方銀行・女性)、「福利厚生はある程度しっかりしていますが、ノルマの目標が高いうえ、ノルマをこなしていなければ上層部からプレッシャーがかけられます」(普通銀行・女性)など、ノルマの厳しさについてのコメントが目立った。
銀行経験者の夫を持つ妻79人に、夫が勤務している企業は「ブラック企業」「ホワイト企業」のどちらだと思うか尋ねると、81.01%が「ホワイト企業」、18.99%が「ブラック企業」と答えた。
ホワイト企業と答えた妻からは、「有休はきっちり確保されていて、過剰な残業もありません。労働環境はとてもホワイトな会社だと思います」(夫の勤務先/地方銀行)、「支店や役職によって忙しさは変わってくるようですが、残業も少なく休暇もほぼ予定通りとれるのでホワイト企業だと思います」(夫の勤務先/地方銀行)と、残業の少なさや休暇の取りやすさを高く評価する声が多かった。
ブラック企業だと答えた妻からは「新築で家を建てたり子供を出産したばかりの家庭でも単身赴任になるケースが多い」(夫の勤務先/地方銀行)、「休みの日に地域のボランティアやイベントに参加させられる」(夫の勤務先/地方銀行)など、ノルマの厳しさ以外に、転勤や週末の地域イベントの参加などが負担になっている声が挙がった。