女優の石原さとみが主演するフジテレビ系ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(毎週木曜22:00~)の8月6日放送の第4話に、伊武雅刀、久保田紗友、菅原大吉、宮田早苗がゲスト出演する。

  • (左から)伊武雅刀、久保田紗友、菅原大吉、宮田早苗=フジテレビ提供

第4話は、みどり(石原)と近しい人物たちの知られざる素顔が明らかとなる。みどりやナカノドラッグに勤務する薬剤師・小野塚(成田凌)が通う中華料理屋「娘娘亭(にゃんにゃんてい)」の店主・辰川秀三(迫田孝也)の父であり、末期の胃がんで萬津総合病院に入院している辰川太一を伊武が演じ、秀三の娘で摂食障害で苦しむ高校生・辰川樹里を久保田が演じる。

みどりと小野塚が「娘娘亭」で食事をしていると、息を切らせながら、店の扉を開けて帰ってくる樹里。秀三が「おかえり」と言っても、無視して奥の部屋に入っていく顔色の悪い樹里をみどりは心配するも、父である秀三は「年頃の娘ってのは困っちゃうよね」とあっけらかんとした様子。しかし、後日樹里は意識を失い、萬津総合病院へと搬送される。

菅原は、車の事故による外傷性頸部(けいぶ)症候群、いわゆるむち打ちで萬津総合病院に入院している患者で、薬剤部の羽倉龍之(井之脇海)の父・羽倉龍一を。宮田は、龍之介の母・羽倉志帆を演じる。母・志帆は、龍一の入院をきっかけに、息子との久しぶりの再会に喜ぶが、龍之介はどこか浮かない表情。志帆は、龍一の入院先を萬津総合病院にしたことを、龍之介に事前に伝えていなかった。「こうでもしないとお互い会ってくれないでしょ?」と言う志帆に、いつも明るい龍之介は「余計なことするなって!」と声を荒らげる。さらに、龍之介の父・龍一は医者だということも判明し、驚く薬剤部一同。龍之介と龍一の、複雑な親子関係とは…。

出演者、プロデューサーのコメントは、以下のとおり。

●伊武雅刀
ほぼ3カ月間の“無撮影”で、自粛生活明けの仕事が、“死が目前に迫った老人がん患者”の役でした。世界中で死者が増え続け、死というものにまひしてしまったような今、ひとりの人間の死をめぐり、それを取り巻く家族の葛藤は、まさに今だからこそ見ていただきたい物語です。幸せな最期を迎えるためには、どうすればいいのか、その答えが見つかるかもしれません。

●久保田紗友
撮影は短い期間でしたが、アットホームな現場でとても居心地が良かったです。私が演じる樹里はおじいちゃん子なのですが、私自身もおばあちゃん子なので、気持ち的に重なる部分がありました。伊武さん演じるおじいちゃん(太一)が本当に愛おしく、がんと闘っている姿は心が痛かったですが、それでも前を向いて進んでいこうとする家族の絆、寄り添ってくれる葵さんや薬剤師の皆さんのあたたかさに、感謝しながら演じることができました。ぜひ、放送を楽しみにしてくださるとうれしいです!

●菅原大吉
今回台本を読んで薬剤師さんのお仕事に対して、「なるほどそうだったのか」と初めて知ることができ、ふだんお薬をもらう時もちゃんと薬剤師さんの話を聞かなければと思わされました。今回の役どころは自分を過信し人の話を聞かない、自分中心に物事を判断する人。それがゆえに子どもとの間にあつれきがあり、思い悩む。現在、跡取り問題で悩んでいる方が多くいると聞きます。家族という近い存在だからこそ、相手を思いやる心がすれ違い、素直に表現できないという薬剤師の息子、医者の父。ドラマを見た皆さんに少しでも“子どもの時からの家族との関わり”に思いをはせていただけたら幸いです。

●宮田早苗
コロナ禍での、医療ドラマです。医療に関わることだけでなく、少しでも自分のできることを、助け合うことを、人に寄り添うことを、薬剤師の活躍を通じて、ドラマの最終話まで、一緒に私も考えたいと思います。

●野田悠介プロデューサー
壊れてしまった家族の絆と埋まらない家族の確執。バラバラになった2つの家族がどのように再生するのかが見所です。薬剤師ならではの気付きと解決方法にもぜひ、ご注目ください!