今日からオレはロバート・ダウニー・Jrだ！ PS VR専用『マーベルアイアンマン VR』で遊ぶ

どうも、パソコンデスクにコーヒー牛乳をぶちまけて妻に怒られているポンコツ筆者です。そんなポンコツでもヒーローになれてしまうのが『マーベルアイアンマン VR』。あのアーマーを着て飛び回れる！ それだけでもワクワクするってもんですよ。

『マーベルアイアンマン VR』は、2020年7月3日に発売されたPS VR専用のアクションアドベンチャーゲーム。いまさら筆者が語るまでもない世界中で大ヒットした映画『アイアンマン』の世界観を、そのままVRで再現しているのが最大の魅力だ。

もちろん、主人公はトニー・スターク。あの飄々としたキャラクターもしっかりと描かれており、まさに『アイアンマン』の世界に、VRならではの360度視界でどっぷりと浸かれてしまう。

そんなこともあり、プレイするなら映画の初代『アイアンマン』だけでも見ておくことをオススメしたい。まあ、これをプレイしたいと思う時点で見ていると思うが……。

• アクションアドベンチャーゲーム『マーベルアイアンマン VR』では、アイアンマンになって空を飛び回れるうえに、オリジナルストーリーも楽しめる

プレイには「PlayStation Move モーションコントローラー」が2台必要。PS4のコントローラーだけではプレイできないので注意だ。

プレイ中は、モーションコントローラーが、そのままアイアンマンの両腕になる。Tボタンで飛行、Moveボタンで攻撃、□ボタンと△ボタンで視点移動、×ボタンでその場で停止するホバリング、○ボタンでパンチを繰り出すための溜め動作と、多くのボタンを駆使するので、操作には慣れが必要だろう。

• モーションコントローラー2本で操作する

ただ、飛ぶだけならかなり簡単。手のひらを下に向ければ上昇、後ろに向ければ前方に、横に向ければ横にスライド移動していく。このときは、まさに「うーん、オレはいまアイアンマンになっている」という気分をバツグンに味わえる。Tボタンを2回素早く押すと、少しの間だけ高速移動するブースト機能を発動。移動だけではなく、敵の攻撃回避にも便利な機能だ。

• 飛んでいる状態はまさにアイアンマン。気持ちがいい

• 手のひらを後ろに向けて飛んでいる状態。ただ立っているように見えるが、飛んでいるのだ。妻には「少しもアイアンマンに見えない」と言われたが、気にしないことにした

戦闘になると、目まぐるしくなる。片手だけでも飛べるので、左手で飛行の制御をしながら右手で敵を狙って攻撃。さらに、素早い視点移動は□と△ボタンを押す必要があるので、なかなか忙しい。

ちなみに、視点移動の方法は一瞬で視点が移動するスタップターンと、景色の流れが見え、素早く横回転するように視点が移動するズームターンの2種類から選べる。筆者としては、自分の立ち位置を把握しやすいズームターンのほうがプレイしやすかった。

敵の攻撃を何度も受けるとアーマーが壊れてゲームオーバー。ステージ内にいくつか設けられているチェックポイントからの再スタートとなる。慣れないと敵の攻撃を避けられずに戸惑うが、アーマーの耐久度はしばらくすると自動的に回復するので、やばいと思ったら、敵から逃げて慌てずに回復を待つことが大切だ。

• 飛びながら敵を攻撃するのはちょっと練習が必要だ

• 撃っている姿はライターに火を付けようとしているようにしか見えない。撃っているのですよ。コレ

• 視点移動の方法は2種類から選べる

ストーリーは、スターク・インダストリーズの武器を使い回す謎のハッカー「ゴースト」との戦いを描くもの。アドベンチャーパートと戦闘のパートに分かれていて、アドベンチャーパートでは、秘書のペッパー・ポッツとのかけあいなど、トニー・スタークらしさが随所に見られ、ニヤリとしてしまう人も多いはず。

ゲームはすべて日本語に吹き替えられており、キャラクターボイスはトニー・スタークの吹き替えでおなじみの故・藤原啓治さんが担当。吹き替え版で映画を見ていた人には、感慨深いものがあるのではないだろうか。

• キャラクター同士の会話が楽しいアドベンチャーパート

• ストーリーの流れに大きな影響はないが選択肢が登場することも

戦闘パートは敵を倒すだけではなく、マップを飛び回ってハッキング装置を無効化するなど、多彩な仕掛けがあるのも楽しい。また、ストーリーを進めて行くとアーマーを強化できたり、フライトテストでタイムアタックに挑戦したりもできる。

• 戦闘パートではVRならではの仕掛けも多く用意されている

• フライトテストの短時間クリアを狙うのもおもしろい

とにかく、アイアンマンはVRとの相性はバツグンだ。アーマーを装着するシーンは、これから自分がアイアンマンとなって飛び立つという気持ちを盛り上げてくれる。

飛ぶだけなら簡単だが、敵を効率よく倒したり、フライトテストで高タイムを出すための絶妙なコントロールはかなり難しいとやり込める要素もある。アイアンマン好きでPS VRを持っているなら、間違いなくプレイして損なし！ とオススメできる1本だ。