どこへ行ったか覚えはあれど、いつ行ったかは定かでない、記憶とはそんなものですよね。あれだけ美味しかった食事も、どの辺りかは覚えているが日付は忘れてしまった、店の名前も出てこない、という事態すらありえます。

しかし、iPhoneの位置情報サービスを有効にしたうえで、「利用頻度の高い場所」の記録を許可していれば、複数回訪れたエリアを調べることが可能です。地図上にいくつかの円が描かれ、訪れた日とおよその滞在時間が示されるので、いつ・どこへ行ったかという曖昧な情報を突き止める重要な参考資料になります。

たとえば、iPhoneを手に訪れたはずの横浜市中区・関内駅近くにあるレストランを探したいとします。「利用頻度の高い場所」の記録は、『設定』→「プライバシー」→「位置情報サービス」の順に画面を開き、下方向へスクロールして「システムサービス」→「利用頻度の高い場所」とタップすると一覧表示されるので、そこから横浜市中区を選択します。

表示された地図にはいくつかの円が表示され、円に対応する施設名が表示されます。目的が駅や役所などの公共施設、大規模商業施設であれば、具体的な名称が表示されるはずです。レストランのように規模が小さい施設は名称まで表示されませんが、地図を拡大表示したり(外部のマップサービスで)住所を検索したりすれば、その名前を突き止めることができます。

ところで、この「利用頻度の高い場所」の情報は、写真アプリの「メモリー」を作成するときなどに活用されています。いつ・どこにいたかというかなりプライバシー性の高い情報ですが、高度に暗号化されAppleですら読み取れないため、安心してよさそうです。

  • いつ・どこへ行ったか調べる方法はありますか?

    漠然としたエリア情報をたよりに、いつ・どこへ行ったか調べたいときには