米Intelは7月27日(現地時間)、Comet Lake-Sベースのデスクトップ向けCPUの新モデルとして、「Core i9-10850K」を発表した。既に出荷を開始している。既存のCore i9-10900Kとコア/スレッド数は変わらないが、動作クロックが100MHz引き下げられているなどの違いがある。
Core i9-10850Kは14nmのプロセスルールで製造されるComet Lake世代のデスクトップ向けCPU。主な仕様はコア数が10(20スレッド)、ベースクロックが3.60GHz、ターボクロックが最大5.20GHz、L3キャッシュが20MB、TDPが125W。統合GPUはIntel UHD Graphics 630(ベース350MHz/最高1.20GHz動作)。対応チップセットはIntel 400シリーズ(LGA1200)。対応メモリは合計128GBまでのDDR4-2933。
Core i9-10900KからCPUコアの各動作クロックを100MHzずつ引き下げているほか、Core i9-10850KはIntel vPro、Intel Stable Image Platform Program(SIPP)、Intel Trusted Execution Technology(TXT)に対応しないといたった、機能面での細かい差別化もされている。
あわせて同日、Comet Lake-Sベースのデスクトップ向けCeleronにも追加モデルがあった。「Celeron G5925」「Celeron G5905」「Celeron G5905T」の3モデルで、こちらも既に出荷を開始している。モデルナンバー末尾に「5」が加えられ、既存の同クラスCPUに対し動作クロックを100MHz引き上げ、キャッシュ容量を倍増、それぞれ性能強化を図っている。