東京2020組織委員会はこのほど、2021年に延期となった第32回オリンピック競技大会の新たな競技スケジュール(種目実施日程)を発表した。
同委員会は4月、国際オリンピック委員会(IOC)・国際パラリンピック委員会(IPC)とともに、競技スケジュールは原則として2020年の競技スケジュールと曜日を合わせて2021年にスライドする方針を確認していた。
オペレーション上の調整により、一部の競技についてセッションの開始・終了時間を変更したが、全体として、4月の合意内容に沿って、同一日程を維持したオリンピック競技スケジュールに決定したという。
東京2020オリンピック競技大会は、2021年7月23日~8月8日までの17日間、史上最多33競技339種目が、42の競技会場で行われる。
開会式2日前の7月21日午前9時には、福島あづま球場のソフトボールの試合で幕を開け、サッカーの予選がスタート。開会式当日には、アーチェリーとボートも開始する。
開会式翌日の7月24日午前8時30分には、最初のメダルイベントとなる射撃女子10mエアライフル個人が開始する。同日は、アーチェリー、自転車競技ロードレース、フェンシング、柔道、テコンドー、ウエイトリフティングでもメダルイベントが行われ、合計11種目でメダリストが決定する。
開会式翌日からは、東京2020オリンピックの特徴となるアーバンスポーツも開始。3x3バスケットボールが開幕し、全セッションで男子と女子の試合を観戦できる。
アーバンスポーツは、大会前半から後半までほぼ大会期間を通じて青海・有明エリアで開催。7月25日・26日にスケートボードストリート、7月31日・8月1日には自転車競技 BMX フリースタイルパーク、8月4日・5日にスケートボードパーク、8月3日~6日にはスポーツクライミングが行われる。
大会中盤の土日(7月31日・8月1日)は大会の興奮が凝縮する「スーパーサタデー」「ゴールデンサンデー」を迎える。7月31日には、21種目でメダリストが決定。柔道混合団体、トライアスロン混合リレー、射撃混合トラップ団体のほか、4会場でサッカー男子準々決勝を開催する。
8月1日には、陸上競技男子100m決勝のほか、体操男女種目別決勝4種目、テニス男子シングルス決勝、フェンシングは最終日で男子フルーレ団体決勝、競泳も最終日で5種目の決勝が行われ、25種目でメダリストが決定する。
大会後半には、レスリング、空手や団体競技の準決勝・決勝などが実施。オリンピックスタジアムでは7月30日からオリンピックの花形競技と言われる陸上競技が行われる。
陸上競技は、7月30日および31日の朝セッションを除く全てのスタジアムセッションで決勝を実施。リレー種目は、男女4x100mリレー決勝が、8月6日の夜セッションで開催する。
再びの「スーパーサタデー」となる閉会式前日の8月7日には、大会期間中最多の34種目でメダリストが決定する。バスケットボール男子決勝、サッカー男子決勝、女子マラソン決勝、野球決勝、バレーボール男子決勝、新体操女子個人総合決勝、アーティスティックスイミングチームフリールーティーンなど。
大会最終日の8月8日には、札幌で男子マラソンを開催。大会最後のメダルイベントは、水球男子決勝で、午後4時30分に開始予定だという。女子マラソンの表彰式は、オリンピック史上初めて、男子マラソンの表彰式と合わせて閉会式内で実施される予定となっている。
競技スケジュールは、今後の調整により、一部変更になる可能性もあるとのこと。競技会場については、2020年の計画と同一の施設を使用することで、2021年の大会の準備を進めていくという。